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2002年02月25日

低容量ピル

今日の写真は、来学期の時間割です。ついこの間始まったような気がする冬学期ももうすぐ終わりとは・・・早いものです。

早いといえば、オリンピックも今日で閉会しましたね。どうも色々とすっきりしない五輪でしたが。余談ですが、私は「寺尾失格」の見出しを日本の新聞社のサイトで見た時、咄嗟に相撲のことだと思ってしまい、しばらく混乱していました。

さて、今週はヘルスセンターに行きました。低容量ピルがなくなりかけていたので、新しいものを処方してもらうためです。日本では私がアメリカに来る直前にやっと認可されましたが、アメリカでは認可されて40年以上たちます。ひどい生理痛と気分の浮き沈みを抑えるために認可されたらすぐ処方してもらいに行こうと思っていたのですが、いかんせん高すぎて日本ではとても手が出ませんでした。日本で保険の効かない低容量ピルを処方してもらった場合、一月(28日)分が3000〜3500円、検査費用を含めると年に5万を下らないようです。ひるがえってアメリカでは、私が買っているものの場合一月分12ドルで、もしも入っている保険でカバーされていれば数ドルですみます。

日本では認可されたとはいうものの普及率は高くなく、処方してもらおうと婦人科に行ったら医者にこんこんと説教をされたという話まで聞く始末です。私が最初に処方してもらいに行った時、看護婦さん(※注1参照)と以下のような会話がありました。
「以前使っていたピルの名前は?」
「いえ、今回が初めてなんです」
「えっ?あなた今たしか22歳でしょ。本当に使ったことないの?」
「ありません」
「そういえば、出身はどこだっけ?」
「日本です」
(納得顔で)「ああ、それは無理もないわね」
この後、含み笑いをしながらの「日本は女性に避妊の主導権を持たせたがらないって聞くからね」という言葉に、思わず笑ってしまいました。まったくその通りだし、ことこのような問題に関して日本は世界で悪評高いというのは、私が想像していた以上に真実のようです。その後、「それでよくピルの使いみちが避妊だけじゃないなんて知ってたわね」「実はつい先日認可されて情報は色々あるんですよ。でも実際に買うとなると・・・」と世間話モードに突入してしまったんですが。

どうも日本では誤解の方が広まっている感が拭えませんが、実際に使ってみるとデメリットよりもメリットの方が大きいと感じます。私に多少あった副作用としては、最初の一月に軽いつわりのような状態だったことくらいでしょうか。あっという間になくなりましたが。ピルは身体を擬似妊娠状態にもっていくので、これは無理もないことです。このあたりは個人差がありますし、低容量ピルといっても一種類ではありませんから、それこそいろいろなケースがあるようです。

実は上記の初めての処方の時に婦人科系のアンケートを渡されたんですが、「クラミジア」以外の単語が全部わからなくて往生しました。あれなら、中国語のアンケートでも渡された方がまだ良かったかも。

※注1:RNP(ナースプラクティショナー)。より上級の教育と訓練(通常は修士課程と認定試験)を受けたナースのこと。健診、検査、薬の処方等ができる。

投稿者 akiko : 2002年02月25日 18:35

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