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2003年08月13日

アムステルダムに行ってきました

週末からアムステルダム(Amsterdam: オランダの首都)に行ってきました。電車にて。意外と近いものです。一応携帯したパスポートの出番はやはり一度たりともなく、もちろん両替の必要もなく、便利なものです。皆さんニュース等でご存知だとは思いますが、今年のヨーロッパは記録的な猛暑です。アムステルダムも例にもれず・・・そしてここにもエアコンはなく・・・それでも、海が近いせいか風が吹いているだけまだましでした。

行きは電車の乗り換えのために立ち寄ったケルン(Ko"ln(←oはウムラウト): ドイツ)で、600年以上かけて造られた大聖堂(Dom: 1248年着工、1880年完成のゴシック建築)を見てケルシュビールを飲みました。1杯分の値段で2杯くれたのは何故でしょうか。それにしても、休みには昼食からビールを飲む癖がすっかりついています。

オランダといえばレンブラント、フェルメール、ゴッホ!(もっとも、ゴッホは後年フランス滞在が長いわけですが)というわけで、国立美術館(Rihksmuseum)国立ゴッホ美術館(Rijksmuseum Vincent van Gogh)レンブラントの家(Museum Het Rembrandthuis)と美術館巡りをしてきました。今日の写真は国立美術館で、真ん中に下げられているポスターはこの美術館にあるフェルメールの「台所女中」(De Keukenmeid)です。この絵ももちろん素晴らしいんですが、圧巻はレンブラントの「夜警」(Nachtwacht)です。この絵がまさかあんなに大きいとは知りませんでした。

国立美術館は「夜警」の他にも、レンブラント数点、ゴッホ数点、フェルメール数点が展示されていますが、これらは他の画家の作品にまぎれて何気なく飾られています。監視員も部屋にいたりいなかったりしてかなり適当です。その適当さといったら、こちらが心配になるほどです。が、「夜警」だけは他の絵ほどは近づけない距離に低い柵がしつらえてあり、1枚の絵のために1人の監視員がずっと付き添っている警備ぶりです。

というのも、1990年にこの絵に魅せられるあまり酸をかけるという暴挙に出た大うつけがおり、それ以来警備は厳しくなったようです。ちなみにこの時、近くにいた警備員が咄嗟に絵に水をかけたためにダメージはごく表面のニス部分だけで済み、その後学芸員たちの手によって元通りに修復されたんだそうです。と、ミュージアムショップで立ち読みした資料に書いてありました。え?買え?いや、貧乏学生なんで・・・ブツブツ。それにしても、レンブラントに酸をぶっかけたり金閣寺に放火したり、洋の東西や文化の差異を問わず芸術にストーキングする種類の人がいて、しかも行動がさして変わらないものなんだなあというのが私の感想です。

国立美術館は絵が年代順に並べられていて、時代によって画法が変わっていくのが素人目にもわかりやすくて面白かったです。素人目といえば、レンブラントがなぜ光の画家と呼ばれるのか、他の画家の作品を並べて置いてあるとこれも一目瞭然でした。ちなみに、私が国立美術館で一番気に入ったのは、聖書に登場する預言者アンナを描いたとされるレンブラントの絵です。

ここには他にもオランダの歴史に関する展示があり、帆船の縮小模型、鉄砲や軍服、長崎の出島の模型、古伊万里の器などが飾られています。この美術館はとにかく広く、そこそこ早足で回っても3時間かかりました。しかも今回、全展示場が見られたわけではありません。補修工事などの理由で約半分が閉まっていました。閉まっているところも見たかったなー。仏像とか。

・・・長くなりました。ゴッホ美術館、レンブラントの家、そしてアンネフランクの隠れ家(Anne Frank Huis)については来週に。

投稿者 akiko : 2003年08月13日 05:02

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