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2003年12月30日

年の瀬ですね

皆様クリスマスはいかがお過ごしでしたか?ドイツは、24日(水曜日)から日曜日まで5連休という感じでした。店によっては土曜日は開いていたようですが。私はといえば、バスや食事などいろいろと不便になるので資料を全部家に持って帰り、シャンパンをタンブラーでがぶ飲みしながら論文を書くというやさぐれたクリスマスでした。写真のサンタクロース(聖ニコラスかも)チョコレートは友達からのクリスマスプレゼントです。

それにしても、街がクリスマス用にデコレーションされ始める頃(12月上旬)から新年までの約一月は、皆さん他人に親切になります。外を歩いていて、仏頂面遭遇率がいつもより減ります。しばらくアメリカにいて、知らない人と目が合ったらとりあえずニコッとする(あなたに敵意はありません、と表現するのは結構重要)癖がついていた私は、これで最初はだいぶ疲れました。というか、ひとりでにこにこしている自分が馬鹿馬鹿しいというか。まあ今はもう慣れました。空港の入国審査官みたいなデパートの店員なんてやだー!と1年前はよく思ったものです。今は、表情筋は使わないより使った方がいいと思うけどねくらいしかもう思いません。人はこうしてどんどん図太くなっていくんですねー。

そんなわけで、あと2回くらいクリスマスがあれば世の中もっと平和になるかもしれないとよく思います。と書いたところで、ということは食糧の備蓄に注意しなければならない回数も増えるということだっけ、と思いついて頭が痛くなりました。うーんどっちもどっちですね。それより新年用の食べ物を買いに行かねばなりません。まあニューイヤーはクリスマスより期間が短い(2日から普通に働き始める人は多い)のでさほど心配しなくてもいいんですが。

皆様も良いお年を。

投稿者 akiko : 01:04 | コメント (0) | トラックバック

2003年12月22日

クリスマス

先週はMPIIにてクリスマスパーティがありました。現在、MPIIの吹き抜けには大きなクリスマスツリーが飾られています(写真)。

パーティはサンタクロースが登場したり、MPIIの研究グループ間でプレゼントのやりとりがあったりとのんびり進みました。私はといえば、なぜかぬるいビールはさっさと諦め、ワインを飲みながら食べまくって幸せでした。しかしなぜビールがぬるい・・・いえ、ドイツではぬるいビールは珍しくないんですけどね。いまだに慣れないもののひとつです。

さて、クリスマスといえば店が閉まる!というわけで、買い物を頑張らなくてはなりません。ここ数年、クリスマスとか感謝祭とかイースターとかの度に私が心配しているのは買い物のことばかりです。しかもプレゼントなどではなく食べ物の。あー何があっても店が開いている日本が羨ましい・・・とブツブツ言いながらまずは米を買いに行きました。米を買うと重さのために他の物が買えないので、今日のところはこれでおしまいです。いつも米を買っている店のトルコ人のおじちゃんとドイツ語で話ができたので良しとします。

ここ1ヵ月ほど、ヨーロッパ人どうしが顔を合わせればクリスマスプレゼントの相談をしあっています。皆、母親に何を買うかが最重要課題で頭が痛いようです。日本もクリスマスあるの?と聞かれて、あるけどキリスト教圏のとは全然違う、クリスマスは家族で集まる日じゃなくてデートする日だねーと正直に答えたら、そっちの方がいい!絶対いい!あーめんどくさいよもーと羨ましがられました。不信心さをとがめられるかと思ったので、ちょっとびっくりです。まあどこの国でも若者はそういうものなのかも。

あ、おかげさまで先週書いた膝の痒みはだいぶおさまりました。いやー一時はほんとにどうなることかと思ったんですが、なんとか快方に向かっているようです。

投稿者 akiko : 22:32 | コメント (0) | トラックバック

2003年12月16日

皮膚科に行ってきました

ここしばらく、膝周辺が異常な痒みに悩まされていたので皮膚科に行ってきました。例によって予約を取ろうとすると今月末まで空いていないと言われのですが、運良くその皮膚科は予約無し診療の日を毎週設けていたので助かりました。

で、診断結果は極度の乾燥でした。処方箋を貰って薬局でクリームを2種類処方してもらいました(写真)。あと、シャワーを使う時は保湿効果のあるボディソープを使うようにと言われました。ボディソープはぬるぬるしてあまり好きじゃないんだけど・・・とか言っている場合ではありません。寝ている時に目が覚めるほどのこの痒みがなくなるならもうなんでもします!というくらい痒いんです。かーゆーいーー。

そんなわけで、ここしばらくは写真のクリームをどこに行くにも持ち歩き、暇さえあれば脚に塗りまくっています。しかしそれでも、数時間経ってクリームの効果が切れるとまた痒い・・・根本的に何か足りていない気がします。やっぱり食事でしょうか。肉をいっぱい食べるとか。ドイツ料理は重たいとか年寄りくさいことを言っている場合じゃなさそうです。

投稿者 akiko : 00:03 | コメント (0) | トラックバック

2003年12月09日

ストラスブールのクリスマスマーケット

今週末は、弊社代表夫妻がザールブリュッケンに遊びに来ました。馬油だの日本の塩胡椒だの頼んだ私は先生たちにいろいろ説明する羽目になりましたが、いいんです。塩と胡椒を別々に買って混ぜればいいだろうがーと笑われましたが、それとこれとは味が違うんです。誰も信じてくれないけど、違うんです。馬油は、現在原因不明の湿疹(栄養失調?)が勃発している膝によく効いています。これは早く皮膚科に行かねば。

で、日曜日は皆でストラスブールへ行ってきました。この季節にしては珍しく晴天に恵まれた遠足です。しかし最高気温は摂氏2度という寒さですが。今はちょうどクリスマスマーケットの時期です。あまりにも人が多くてびっくりしました。夏に行った時はこんなに人はいなかったと思うのですが。右の写真はストラスブールのノートルダム大聖堂です。日曜日だったのでミサ中でした。ここの前にいくつかクリスマスマーケットの屋台が出ています。

大聖堂の前だけでなく、街の広場という広場に屋台が点在していました。この写真の時はそうでもなかったんですが、どんどん人が増えて大変なことになりました。この人混みは一体どこから・・・観光客のようにはあまり見えませんが。意外だったのは、これだけ人が多いのにまったく日本人をみかけなかったことです。夏にストラスブールに来た時は結構見かけたような気がします。ストラスブールは日本からだと交通の便があまり良くないにもかかわらず、必ずガイドブックに載っている有名な観光地なのです。そして、この人混みで疲れ果てている私は日本の社会生活に適応できるんでしょうか。心配です。1年前にちょっと日本に帰った時、あまりの人の多さ&段差の多さ(スーツケース抱えてました)に食事ができなくなるほど疲れ果てたんですが・・・え?じゃあ帰ってくるな?

他にも、ザールブリュッケンダウンタウンで今まで知らなかったレストランを先生に教えてもらいました。店内で醸造しているビールが飲める店です。そういえば同じような店が会津にもありましたね。しかしあれは車でないと行けないという不思議な場所にあるわけですが。

この週末はいろんな人にいろんな物をご馳走してもらいました。皆さんありがとうございます。久しぶりに良い物食べました。持ってきてもらったラーメンとか日本茶とか、当分いろいろと楽しめそうです。そして何より塩胡椒!今度ステーキ肉買って食べます。ドイツのステーキ肉は安くて美味しいのです。ふふふふふー。

投稿者 akiko : 00:26 | コメント (0) | トラックバック

2003年12月02日

最も重要なドイツ人ランキング

もう12月?!ほんとかよーとおたおたしている吉田です。皆様いかがお過ごしでしょうか。ここのところ、10月の寒さは何だったのかと思うほど暖かいドイツです。

アパートの最寄りのスーパーマーケットが閉店したため、いろいろと不便です。元々不便なんですが、さらに不便です。ちゃんと食べてるかーとよく聞かれますが、うーん、実は面倒くさくてあんまり食べていないようないるような・・・日本にいた頃ブツブツができて皮膚科に行ったら「野菜食べなさい」と叱られたことがあるくせに、もう忘れてます。いかーん。

とは思うものの、実際、買い物が・・・とりあえず、アメリカから持ってきたサプリメント(写真)でなんとかなっています。これは、小さな粒1つの中に必要栄養素がほぼすべて入っているという優れ物です。アメリカはおみやげになるような物がない!とお嘆きの皆さん、アメリカはサプリメントがいっぱいあります。しかも安いですよ。

ザールブリュッケンのダウンタウンではクリスマスマルクト(クリスマスマーケット)が始まったようです。来週にでも写真を撮りに行ってきます。ザールブリュッケンに限らず、ドイツ各地でクリスマスマルクトの季節です。ドイツ以外でも、オーストリア・ルクセンブルグ・フランスの一部にも同じ習慣があります。ドイツで最も美しいと言われるのはニュルンベルグのものだそうですが、ちょっとここからは遠いです。アムステルダムやザルツブルグまで行った元気をもう一度出せばもちろん行けますけどねー。

さて、ドイツのテレビ局がここしばらくやっていた「最も重要なドイツ人」を視聴者から選ぶ調査で最終結果が出たそうです。いまだドイツ語を読めない私は日本語のニュースソースしかないのですが、cnn.co.jpに記事があります。旧東西ドイツ圏で意見の格差が目立つという指摘は面白いですね。この調査、以前はヒトラーをどう扱うかとかモーツァルトはドイツ人として数えるのかとか、オーストリアのメディアまで巻き込んでいろいろと議論があったはずですが、そのあたりはどう決着がついたのか気になるところです。

いつからW.A.モーツァルト(オーストリアのザルツブルグ生まれ)やフロイト(チェコのフライベルク生まれ)がドイツ人になった?!というのがオーストリア側の主張で、ザルツブルグもフライベルクも両者が生まれた当時はたまたまドイツ領だったんだからいいだろうというのがドイツ側の主張です。全然関係ない立場から見ればもはやどっちもどっちです。そもそも「ドイツ人」の定義を明確にしなかったドイツ側も問題があるし、オーストリアはオーストリアで、彼らの論理でいけば正真正銘オーストリア人であるはずのヒトラー(オーストリアのブラウナウ生まれ)のことはなかったことにしたがるし。

いみじくもアインシュタインが次のような言葉を遺しています。「私の理論が正しいと信じられている限り、ドイツ人は私を素晴らしいドイツ人だと呼び、フランス人は私を素晴らしいユダヤ人だと呼ぶだろう。もしも何か間違いが発見されれば、ドイツ人は私を馬鹿なユダヤ人だと罵り、フランス人は私を馬鹿なドイツ人だと罵るだろう。人種差別とはそういうものだ」そして、そんな彼は上記のランキングで10位です。ほんと、そういうものなんですねー。

投稿者 akiko : 06:02 | コメント (0) | トラックバック