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2004年07月27日

茶筅買いました

先週書いたデパートの葬式な一画を、また買い物ついでに見てきました。蝋燭やら大きめの黒砂利やらが加えられたためにますます葬式っぽさが増しています。これはいったいどこまで行くんでしょうか。次はこれに線香あたりが加わると見ているんですが、いかがでしょう。あー写真撮りたい!しかし、さすがにデパート内で写真撮影はまずいですね。

まあこういう変な勘違いはお互い様なので、互いに笑い合っていればいいのです。ドイツのレンタルビデオ屋でブルースリーやジャッキーチェンが「カラテ」というジャンルに分けられているくらい、なんてことはありません。空手のビデオが一本もなくても、東洋系アクションはすべて「カラテ」なこの不思議。カンフーじゃないんです。もう何がなんだか。

まあ最新のインテリアが葬式の飾りつけだろうが、酔拳が空手と呼ばれようが、別に悪い気はしません。時々妙な方向に走るものの、たいていの場合、偏見や固定観念を捨てて異文化を見ようとする人が多いと感じるからです。

まあ食に関してはこの限りではありませんが、これはもうしょうがないですね。私もどうしたって虫は食べられないので、肉や魚の生食や内臓料理を受け付けないドイツ人の気持ちもわかります。とはいえ、何故レバーソーセージが平気でレバーステーキが駄目なのか、やや理解に苦しみますが。

しかし、思いっきり杓子定規な人がいるのもまた事実です。傾向として、なんだか旧共産圏出身の人に多い…ような気がします。私のまわりでは。正直なところ、とても疲れるのでこういう人とはできるだけかかわりあいたくないんですけどね。

日本はキリスト教圏ではない→モラルとタブーを分ける基準となる聖書がない→道徳心がない野蛮な国である、なんて説を大真面目に目の前で展開されるとくらくらします。しかもすべてがこの調子だったりしますし。じゃあその野蛮な国の国民にかつて鬼と呼ばれていたあんたらは何なのかと。いっぺんザビエルの手記でも読んで出直してこいという感じです。ああ疲れる…。

別にむしゃくしゃしているからというわけではないんですが、茶筅を買ってみました。抹茶を点てて、バニラアイスクリームにかけて食べると美味しいです。

投稿者 akiko : 03:44 | コメント (0) | トラックバック

2004年07月20日

夏休みシーズンです

これまで、あんたどこの本屋だよ!という感じで山積みになっていた本が、机を多少移動させたために本棚のようなスペースに無事おさまることとなりました。いやー良かった良かった。私はちょっと気を抜くととんでもなくまわりが散らかるもので。地層のようになっていた論文の山も、とても便利な仕分け用ファイルを使って分類され引出しの中におさまっています。ドイツの文房具はなかなか充実していて便利です。かゆいところに手が届く日本の文房具とはまた違った方向に充実しています。しかし、紙と消しゴムの質はほんと日本が一番ですねー。

例によって週末は買い物に行き、デパートで日本の葬式(仏式)のような飾り付けの一画を見つけました。仏壇こそないものの、造花の蓮の花がそこかしこに飾られており・・・はい、そういうのがどうやら流行っているようです。ほんとかよー。わからん。ドイツ人のセンスはわからんですよ。

そうこうしているうちに、夏休みシーズンです。私は指導教官がスペインにバケーションに行き、いつもお世話になっているアジアンショップも夏休みで閉まってしまい、なんだか八方ふさがりです。絹ごし豆腐が買える唯一の店だったのに、しばらく我慢ですね。あまり夏らしくないものの、一応それなりに暑い日は暑いので、ドイツ料理が重たくて辛い私は困ります。豆腐とか素麺とか食べたいなあ。

中部・北部ヨーロッパはからっとしていて過ごしやすい、なんてのは一月以下の滞在の話です。それが一年とか二年とか続くと、てきめんに肌にきます。汗をかかないというのは危険なんですねー。それを身をもって体感している真っ最中です。ひー。

大変失礼な話ではありますが、ヨーロッパにきてこちらの女性の肌の汚さに驚き、この人たちと同じケアをしていてはいかーん!と、ずぼらな私もさすがに奮起しました。で、気がついてみれば顔はアルコールをとばした純米酒と馬油、髪は椿油に竹のブラシとつげ櫛という、そういやばーちゃんがこういうの使ってたなというラインナップです。ほんとはここに米ぬかとへちま水も足したい!と、ますますばーちゃん街道を邁進しています。

まあヨーロッパ人の肌の問題は硬水とか乾燥した気候とかももちろん理由としてありましょうが、何より彼らは身体だろうが皿だろうが洗剤をしっかり落とさないわけで、実はそれが一番大きな理由のような気がします。別に他人が風呂上がりに石鹸をちゃんと落としていなくても私は痛くも痒くもありませんが、MPIで共有するキッチンに関してはどんなに書いても書き足りないほどいろいろとあります。とりあえず、布巾と台拭きと手拭きの区別をしましょうよ皆さん・・・日本ではかなりずぼらな方だった私がこれなんですから、日本で潔癖症だと言われる人はおそらく一生海外に出ない方がいいです。

投稿者 akiko : 06:47 | コメント (0) | トラックバック

2004年07月14日

また皮膚科

ここのところ唇とそのまわりが乾燥して大変なことになっていたので、皮膚科に行ってきました。たいていのメディカルドクターは英語を喋れるんですが、毎度のことながらお医者様に会うまでが大変です。受付で英語が通じないので。というか、私のドイツ語がしょぼいので。

ドイツはこの1月から健康保険に関する法律が変わりました。これまで健康保険があればたいていの診療は保険でカバーされていたのが、患者に多少の負担がかかるようになりました。そして、それに関していろいろ質問されるわけですが、ドイツ語がわからん・・・受付のおばちゃんは英語がわからないし、どうしようかと思っていたら私の後ろに並んでいたトルコ人らしきおじさんに助けられました。おじさんありがとう。なんだかいろんなところでいろんな人に助けてもらってばかりです。そして自分のことを自分でできない私は、どこにもぶつけようのないストレスが少しずつたまっていくというわけで。

結局、乾燥がひどいということでクリームを処方されました。なんかこれ、前にもあったな・・・いえ、前のケースは脚でしたが。私はよっぽどヨーロッパの硬水と相性が悪いんでしょうか。アメリカの水は最初の頃こそ大変でしたが、じきに慣れたというのに。ああ日本の温泉に行きたい。硫黄くさいやつがいいです。

クリニックで処方箋を貰って、あとは薬局で薬をもらうだけです。薬剤師さんが英語を喋れる人だったので、ここは問題なく進みました。クリームを調合してもらっている間に置いてある商品をいろいろ見ていたんですが、日本のメーカーの育毛剤が置いてあってびっくりしました。箱の表書きは日本語のままです。説明部分はドイツ語や英語などでしたが。おそらくこの日本語の箱書きが、いかにも東洋の秘薬という感じでいいのではないかと勝手に邪推してみます。ドイツ人はあんまり髪のことを気にしなさそうに見えるんですが、案外そうでもないんですかね。

ともあれ、しばらくは処方されたクリームを塗っておとなしくしておきます。お医者様(この皮膚科のドクターはなかなか素敵な紳士です)から「しばらく刺激物は控えるように。えーと、日本人・・・だよね?当分わさびは禁止ね」と、わさび禁止令が出ました。刺激物ということは、他にも唐辛子や強めのスパイス全般を控えろということですね。どうやらしばらくカレーとはお別れのようです。

問題の唇まわりはどうかというと、これまで口を開けるたびに切れまくって時には流血していたのが、クリームのおかげで一応切れずにキープされています。とりあえず皮膚の再生期間(28日でしたっけ?)くらいはおとなしくして様子を見ることにします。スノースタイルのカクテルが飲めないなんてのはどうでもいいんですが、やはり一月カレー断ちは根性が要りそうです。頑張るぞー。そして、なんとか口を開けられるようになったのでようやく歯医者の定期検診に行ける・・・これも嬉しい。

投稿者 akiko : 05:00 | コメント (4) | トラックバック

2004年07月07日

回転寿司に行ってきました

皆様こんにちは。ドイツは

機内の異臭で空港閉鎖 原因は……マニキュア(ブレーメン)

ヌードのジョギングはノー、日光浴はOK(カールスルーエ←ザールブリュッケンからわりと近い)

あいかわらず平和な国です。そして私の部屋は暗いままです。いえ、なんだかばたばたしていてヒューズを買いに行く機会を逃しっぱなしなだけですが。ドイツの店は閉まるのも早いし。今が夏で助かっています。午後8時半でもまだこれだけ明るい(写真)ので。

日曜日に、お寿司を食べに行ってきました。回転寿司ですが。近くのザールルイという街にあるのです。10人という大所帯でぞろぞろと行ってきました。私以外は全員ヨーロッパ人、その中の数人は今まで箸を持ったこともないという人たちです。

よくそれでいきなり生魚に挑戦する気になったなと不思議に思っていたら、数皿食べた後に「ところでこれってどういう調理してあるの?」「え??生の魚だけど」「・・・えっ」という会話があってこっちがびっくりしましたよ。その後も彼女は食べ続けていましたが。

ヨーロッパ人に限らず、肉や魚の生食に抵抗(日本人から見れば偏見)のある人は多いです。この友人の場合、抵抗があったけどそれと知らずに食べてみたらそれなりに美味しかったというところでしょうか。

あとは、「これ(かんぴょう巻き)何?」「えーと・・・植物」なんていう情けない答えしかできなかったり。そもそもかんぴょうが具体的に何なのか、日本語でも説明できません。広辞苑によれば、ユウガオの果肉だそうです。ひとつ賢くなりました。

他の友達は、明らかに味の違う2種類のネタを「これとこれって同じだよね」とか言うし・・・もーーーーーー!なんであなたがたはそんなにもイノシン酸とかグルタミン酸とかの味がわかりませんかー!そして豆腐は味がないとかも言うし・・・うぎゃー!そんなわけなので(どんなわけだ)、WHOが定める基本味のひとつはUmami(うま味)と日本語がそのまま使われています。これは、うま味が何であるかを化学的に洗い出した研究者(※)が日本人であるためです。

アミノ酸の存在が知られるよりもはるか昔から日本人や中国人はうま味という感覚を知っていたわけで、そういう視点から検索エンジンで"what is umami"と検索してみると、いろいろと面白いです。うま味は20世紀初頭に発見された最も新しい味である!とか。いや、その認識間違ってるから。そりゃあなたたちにはもしかしたらいまだに存在しないものかもしれないけれども。

こういう時、どうも分が悪いんですよ。他の人には見えない幽霊が見えているような立場とでもいいますか。しかも味の表現なんて母国語でも的確にできる自信がないのに。困ったな。


※池田菊苗(いけだきくなえ):化学者。彼はこの研究をもとに「味の素」を作り出しています。さらに理化学研究所の創設にも貢献。

投稿者 akiko : 07:40 | コメント (0) | トラックバック