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2004年11月30日

インカゴールド展@フェルクリンゲン

週末はフェルクリンゲン(Völklingen)にインカゴールド展(写真はパンフレットの一部)を見に行ってきました。ペルーの博物館提供の特別展示です。

フェルクリンゲンは、ザールブリュッケンから電車で15分ほどのところにあり、ユネスコ世界遺産指定の製鉄所があります。細かいことを言えばこの地名はウムラウトつきなので、フェルクリンゲンとフォルクリンゲンの間の発音に…ようやくウムラウト込みの単語をつっかえずに発音できるようになったので嬉しいんです、すみません。ウムラウトができるようになったら、今度はchの発音が正しくないとかrの発音が典型的なアメリカなまりだがお前はいったいなに人だとか、まわりは容赦してくれません。ひー。

私のドイツ語はともかく、フェルクリンゲンは80年代に操業を停止し、欧州産業時代の遺産として残されています。これが保護されるんだったら、八幡製鉄所(北九州市)も保護してくださいよーユネスコさん。いえ、八幡はいまだ現役ですけどね。

さて、インカゴールド展、素晴らしい内容でしたよ。大きな恐竜が眠っているかのような製鉄所に暗めの照明を配して、十分にスペースをとって展示されているインカの工芸品は大変に美しいものでした。この展示方法を考えた人はセンスいいですねー。ただでさえ妖しく光る金細工(これがまた細かいんですよ)が、後ろに横たわる大きな暗い鉄のかたまりとの相乗効果でより神秘的というか、よりおどろおどろしいというか、下手すりゃ祟られそうというか、そんな感じでした。

この特別展示は4月までフェルクリンゲンにてやっている予定です。皆様、ドイツにお越しの際は是非どうぞー。というか、この後東京にでも持っていけばものすごく人が来ると思うんですけど、そんな予定はないんでしょうか。

展示といえば、今ザールブリュッケンの歴史博物館でアルプスの少女ハイジ展をやっているようです。これも見に行かなくては。

投稿者 akiko : 00:23 | コメント (1) | トラックバック

2004年11月22日

ユーロスター10周年

Google社が、学術論文用のサーチエンジンGoogle Scholarを発表しましたね。おそらくデータベースがとんでもなく大きく、ありとあらゆる分野を網羅しているのでしょうが、それがかえって著者名で検索すると同姓同名のまったく違う人による違う分野の論文もたくさん出てきてしまいます。

いろんな分野にわたって学術論文を検索できるというのが売りですが、論文は全検索しても意味ないような…そんな必要があるのはダ・ヴィンチと南方熊楠(※)くらいじゃないかと思うんですが。それとも、重箱の隅をつつくような研究をしている私が悪いのか?まだベータ版なので、これから使いやすくなることを期待するということで。アメリカのGoogle社は友人も働いていることですし。頑張れー。

私は普段、このCiteSeerBibliographies on Computer Graphics and Visionを使っています。便利ですよ。

先週の日曜日は、ユーロスター10周年記念だったんですね。おめでとうございます。ちょうどこの日にユーロスターを使った人によると、お祝いのケーキが乗客に配られたそうです。なんだか日本からたくさん鉄道好きな人が行ってそうですね。

ヨーロッパも鉄道好きは多いようですが、どうやら日本とはやや様相が異なるようです。ヨーロッパに多いのは高速列車とかSLなどのマニアで、日本のように在来線や地下鉄に血道をあげている方々はいないそうで。私の知り合いのお父様はザールブリュッケンの路面電車に乗るためだけに日本からこのドイツの果ての地までいらしたと聞きましたが、それをドイツ人に話したところ、さっぱりわからんと首をかしげていました。私もわからん。

ちなみに、英語で「おたく」を表す単語はいくつかありますが、そのうちのひとつanorakはイギリスの鉄道おたくの姿からきています。そのイギリスは蒸気機関を発明した国なわけですが、現在の列車状況はというとかなりお寒いもののようで…「落葉が多い」という理由で在来線が止まるという噂は本当でしょうか。そんなイギリスは、次のオリンピック招致のため日本の新幹線技術を導入した高速列車を建設するそうです。


※南方熊楠(1867--1941):イタリア語でレオナルド・ダ・ヴィンチのことを「万能の人」(ウォーモ・ウニヴェルサーレ)と言いますが、この言葉がふさわしい日本人は彼以外にはありません。なんせ研究分野が民俗学、人類学、考古学、宗教学、天文学、動物学、植物学、微生物学、地質学…これでまだ半分くらいです。よく「博物学者」と紹介されますが、だいたい何ですか博物学て。ものすごく簡潔に言えば、今で言う複雑系みたいなもの?

しかもどの分野においても超一流で、英ネイチャー誌に50報もの論文を載せています。ネイチャーに50報てあなた!世界中の一流科学者数十人分の業績を一人であげたことになります。さらに使えた言語は18ヶ国語とも22ヶ国語とも言われており、そんな彼の語学習得法はその国のパブに行って他人の会話を聞くこと…だめだ、まったく参考にならん。

さらに彼は、今年ユネスコ世界遺産指定を受けた熊野古道の保護運動家でもありました。

とまあ、これほどの知の巨人がなんで自国で知名度低いんでしょうね。

投稿者 akiko : 22:31 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月16日

ベルリンの壁崩壊15周年

今週のドイツは、

独、控えめに記念行事 ベルリンの壁崩壊から15年

でした。もう15年経つんですねー。ちょっとびっくり。ドイツ人の若い子なんて、どうかしたらもうベルリンの壁のことを知らなかったりして。たまに日本人にも「日本とアメリカって戦争したの?」とか言う人いますし…まあこういうのは少数ですよね?ね??

今週のザールブリュッケンは、なんと初雪が降りました。といっても、そうたいした量ではありませんが。しかしその雪の日以来、めっきり冷え込むようになりました。寒い…Yahoo!Weatherによると、金曜日には最低気温が-2度(摂氏)になるようです。ぐえー。

ところで日本外務省は、パレスチナのアラファト議長の訃報を受けて、イスラエルへの渡航に対して注意勧告を出しました(こちら)。もっとも、この時期よほどの仕事でもない限り行く人はいないと思いますが。ついでに、コートジボワールにも新たに退避勧告が出ています。こちらはもっと行く人いなそうですけど。そもそもどこにあるのかすら知らない人も多そうです。コートジボワールに関しては、お隣のフランスがいろいろと大変そうです。

アラファト議長、イスラエル側から見ればテロリスト中のテロリスト(実際そういう声明がイスラエル側から出されましたね)で、まあそれは決して間違いではないんですが、どうも電波少年の取材に微妙に困惑しつつもニコニコと応じてくれる太っ腹なおっちゃんという印象が…アラファト議長と聞いてまずこれを思い出すって、どうなんですかね。ともあれ、ご冥福をお祈り申し上げます。

研究所に、新しいエスプレッソマシン(スイス製)がやってきました。新しいおもちゃをいじるのは楽しいですねー。全自動で楽なのは楽なんですが、エスプレッソマシンはやっぱり手動の方がいいなあ。なんせ私はラ・パヴォーニのレバー付きマシンを買うのが夢なので。小さい夢だな…まあいいや。

投稿者 akiko : 05:11 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月09日

お寿司食べてきました

アメリカの大統領選挙、終わりましたね。共和党政権がまだ続くようで、日本人としては喜ばしい結果です。別にブッシュを積極的にプッシュ(なんか変だ…)するわけじゃありませんが、民主党政権で日本にろくなことが起きたためしがないし、北朝鮮問題を始めとしていろんなことがようやくなんとかなり始めている今、民主党にひっくり返されるのはあまり嬉しくないので。ヨーロッパにとって米大統領選はやや対岸の火事ですが、アメリカと一蓮托生な日本人にとっては自国に有利な方がいいです。客観的に見れば民主党も共和党もどっちもどっちだと思いますけどね。

さて、普段何食べてるの?とたまに聞かれるので、ためしにここ一週間の食事を記録してみました。朝食はとらないので、昼食と夕食のみのリストです。面倒なので、付け合わせ等の細かい記述は省いてあります。

月曜日:
・パスタ
・オムライス
火曜日:
・チキンソテー
・ハンバーグ、ごはん、味噌汁
水曜日:
・サンドウィッチ(きゅうり、パプリカ、ハム)
・親子丼、味噌汁
木曜日:
・サンドウィッチ(モッツァレラチーズ、トマト)
・白身魚のムニエル、ごはん、味噌汁
金曜日:
・サンドウィッチ(正体不明の肉、きゅうり、パプリカ、トマト)
・いわし丼、味噌汁
土曜日:
・わかめうどん
・パンケーキ
日曜日
・回転寿司屋にて握り寿司(写真)
・味噌煮込みうどん

さんざんドイツ人は食に関して保守的だなんだと文句たれていましたが、私も人のことは言えません。私は単に食べられる物の種類が多いだけで、保守的さ加減ではドイツ人といい勝負です。一日に一度は米を食べないとどうも食事をした気がしないし。

ちなみに日曜日に行った回転寿司屋は、ザールブリュッケンではありません。ザールブリュッケンから30分ほどアウトバーンを走ったザールルイという街にあります。ヨーロッパ人、それも内陸のヨーロッパ人(つまり生魚に関して超初心者、というか魚をほとんど見たことすらない)向けのネタしかないのが不満といえば不満ではありますが、まあしょうがないですね。でもたまには、うにとかあおやぎとか食べたい…しかしただでさえ高い魚介類、需要が増えてこれ以上高騰したら困るよなーとも思うんですよね。誰ですか、まぐろの味をヨーロッパやらアメリカやらに紹介した人はー。

投稿者 akiko : 00:09 | コメント (0) | トラックバック

2004年11月02日

夏時間が終わりました

世界中の変なニュースを集めたブログAZOZにて、最近これで爆笑しました。

日本刀を振りかざし銃を持った強盗に突撃、勝利したサムライ
NBCの記事

いやーさすがは南部の男(漢?)!やりますねえ。とても本物の日本刀ではないと思いますが、何にせよ返り討ちにあって瀕死の重傷を負わされてしまった強盗はややお気の毒です。それより、NBCの報道ぶりがいかにもテキサスぽいというか南部ぽいというか。これがLAやNYだったら、報道のされ方がまるで違っていそうです。もっとも、アメリカ全体から見ればむしろLAやNYの方が異質だとも言えるんですが。

米大統領選が大詰めで、両陣営のネガティブキャンペーンにいい加減うんざりしていたところなので、このニュースにはなごみました。あっちの奥さんはブスでどうこうとか、言ってて恥ずかしくないんですかね。もっとも、今アメリカにいるわけじゃないので、こういうのはネットやたまにテレビで見るだけにとどまっているのが幸いです。それでもたまに不愉快なので、さっさと終わって欲しい…もう明日ですが。

ドイツはといえば、夏時間が終わって日本との時差は8時間に戻り、それなりに寒くなってきました。ダウンタウンに焼き栗の屋台も出ましたし、もう冬です。冬のささやかな楽しみはろうそく…というわけで、香炉を買ってみました。こういうデザインでも香炉というのかどうかは知りませんが。とりあえず日本茶で試しているところです。

街にもだんだんクリスマス関連商品が出てきて、なんとなく年末の雰囲気になってきました。来年は日本におけるドイツ2005/2006だそうです。皆さんドイツをどうぞよろしくー。ついでに、日本とEUの市民交流年でもあります(日本外務省駐日欧州委員会代表部)。こちらもよろしく。

投稿者 akiko : 02:33 | コメント (0) | トラックバック