« ステップフォードワイヴズ | メイン | ゲイシャ幻想 2 »

2004年12月13日

ゲイシャ幻想 1

ソニーのプレイステイションポータブル発売は、こちらでもかなり大きく報じられています。写真はちょっと小さくて見にくいかもしれませんが、これを伝えるドイツ語のニュースサイトです。徹夜で並んでいる人たちの写真もウェブのあちこちにありましたね。私が見たのは英語のサイトですが、「一般人がこういう時に路上で時々仮眠しながら夜明かししても治安上の問題はない」と書かれていました。言われてみればたしかに世界的には珍しいことです。日本国内だと当たり前な感じですけど。私が見た写真は新宿あたりだったと思いますが、世界屈指の大都市としてはちょっと他に考えられない安全さです。

まあいくら世界的にはまだまだ治安はいいとはいえ、日本人にとってはやはりなんだか物騒になってきた感じはしますけれどね。で、

外国人入国時に指紋採取 政府対テロ防止行動計画

だそうです。ようやく!という感じですね。ほんと、これが必要なのはアメリカよりも日本です。日本の外国人登録って、現在は指紋採取しないんですよね。日本の外国人犯罪はどんどん凶暴化しているように見えますが、ちゃんと外国人登録するような人たちはそうそう犯罪に走らないとの判断でしょうか。

入国時に指紋採取なら抜け道ありませんものね(不法入国はまた別の問題)。いえ、別に外国人=犯罪者だとか思っているわけじゃないんですよ。けど実際多いわけですし、中には日本と犯罪者引渡しの条約を結んでいない国だってあります。それに、日本人なら戸籍がありますが、外国人登録をしない限り外国人には個人データがありませんし。ちなみに、廃止となった外国人登録時の指紋押捺は両手指すべて、それも指の腹だけではなく側面の爪に近いところから指の前面まで含めて採られていたと、日本にいた頃アメリカ人の友達から聞きました。すごい…両手の人差指の腹だけですむアメリカなんてかわいいもんですね。

さて、いつのまにか長くなった海外生活の中で、慣れたことはいろいろありますがいまだに困ることもいろいろとあります。服のサイズがないだとか、好きな長さに切って使えるタイプのヘアゴムがないだとか、マヨネーズがまずいだとか、魚がとても食べられたものではないだとか、かゆいところに手が届く的な生活用品がないだとか、包丁がどれもこれも恐ろしくなまくらでかえって危険だとか、そういうことはまあわりと何とかなるものです。

むしろいつまでたっても慣れないのは、時々聞かれる妙な質問だったりします。まあこれは同じ人が同じことをなんべんも聞いてくるわけではないので、しょうがないといえばしょうがないんですけど。ニンジャを見たことがあるかと初めて聞かれた時は、つい盛大に吹き出してしまったと同時になんだか感激しました。ほんとにこういう質問されるんだーと。ついでに、これは「ショーグン」バージョンと「サムライ」バージョンもあります。

空手や柔道はどのくらいできるんですかと、明らかにビビりながら聞かれることもあります。私は、胴着の帯の締め方すら知らないというのに。たとえ献血もできないような貧弱な体格(私のことですが)であっても、日本人相手に下手なことを言えば半殺しの目にあうと思われているんでしょうか。まあこれはあえて訂正も否定もしない方がかえって身のためかもしれません。競技人口だけでいえばもはやフランスあたりの方がよっぽど柔道大国なんですけどねえ。大統領からしてああいうふうですし。

一番困るのが、「ゲイシャ」幻想とでもいいますか、ひいてはそこから派生する日本女性に対する先入観と期待と幻想と…ぐぁぁぁぁうぜー!(←本音) なんせこれは自分にそのまま降り掛かってくることもあるので、他人事ではないのです。そもそも芸者という言葉では意味が広すぎるだろうとかいうあたりはまだ目をつぶれるとしても、芸者は「着物を着た娼婦」ではなーい!これはもう、こういうことを言う奴の胸ぐらひっつかんでがくがくゆさぶりながら声を大にして主張してもいいくらいです。

しかし、どれだけ言葉を尽くして説明してもいまいちピンとこない人が多いのはなんでかなあ…とずっと不思議に思っていたんですが、最近その理由がなんとなくわかってきました。それを書いていたらえらく長くなってきたので、続きは来週ということで。

投稿者 akiko : 2004年12月13日 20:16

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://aizu.nowhere.co.jp/mt/tkevn244.dir/2633

コメント

コメントしてください




保存しますか?