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2004年12月06日

ステップフォードワイヴズ

ニコールキッドマン主演のステップフォードワイヴズを観てきました。キッドマン本人はこの世のものとは思えないほど美しいけど彼女が出る映画はどれもこれもいまいちなんだよね…とまったく期待せずに観に行ったんですが、予想を大きく裏切られてとても面白い映画でした。

ブラックコメディというかホラーコメディというか、そういう映画です。これでもかこれでもかと出てくるフリフリレースの内装やドレスには頭痛がしますが、まあその頭痛も映画のうちです。キッドマンは長い金髪のゴージャスさも素敵ですが、ブルネットに染めたショートボブも似合いますね。他のキャストも、オーバーアクション気味の女性陣と抑えた演技の男性陣という組み合せで観ていて飽きません。ラリーキングが彼のCNNのプログラムそのまんまで出演していたのには大笑いしました。

観に行った時は、実はこれがリメイク作品だとはまったく知りませんでした。オリジナルは同題でキャサリンロス主演の1970年代の作品だそうです。アメリカの70年代といえばまさにフェミニズム真っ盛り、それも「男に負けないためにはひとつのミスも許されない」という時代ですね。今からすれば肩に力入りすぎですが、現在の視点から過去の価値観を断罪するのは無意味です。

そういう時代背景をふまえて思い返してみると、ほんとうに面白い映画です。今でこそ"Nobody's perfect."と当たり前に言いますが、映画の中の"We don't need to be perfect."という台詞は、当時どのように受けとめられたんでしょうね。完璧さを「男社会でのしあがれる女」ではなく男性の視点からの完璧な女性というまったくの逆方向に向け、その挙げ句にこの台詞を言わせるのはうまいなあと思いました。当時のフェミニストに川の対岸を見ていると思わせて、実は鏡を見せているという製作者のトリックですね。オリジナルも観てみたいなあ。

この映画はグラフィックス技術がうまく使われていて、観ていて面白かったです。映画ではなくSIGGRAPHか何かのデモを2時間観続けているかのような気になる種類の映画が最近多くて、いい加減うんざりしていたところなので。フォレストガンプやタイタニックのようなCG技術の使い方は好感が持てるんですけどねえ。

投稿者 akiko : 2004年12月06日 21:26

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