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2005年03月08日

今年のカレンダー

今ごろ今年のカレンダーも何もないとは思いますが、年末に中華料理屋でもらったカレンダーがなかなか使いやすくて気に入っています。何が良いって、太陰暦が併記されているのが便利なんですね。

今年の復活祭はいつか(私にとってはただの不便な連休)なんてのは研究所でカレンダーを眺めていれば自然と頭に入ってきますが、太陰暦はそうもいかないので。なんせ、今年が平成何年なのかももうよくわかっていないくらいですから、太陰暦以前に問題がありすぎます。かろうじて、まだ平成だということはわかっていますが。今上陛下、まだまだお元気そうで何よりですね。

同じような理由で、イスラム教徒はイスラム仕様の太陰暦カレンダーを持っています。私の場合は「やっぱり冬至にはかぼちゃを食べたい」程度の理由なんですが、彼らはもう少し、いやかなり真剣です。彼らの暦は、365日分のお祈りの時間が書かれているかなり細かいものです。

初めて見た時、その細かさにびっくりしました。ちょうど、釣り人用の潮汐カレンダーがもう少し複雑になったような感じです。さらにこれは、地域別に細かく作られています。私のようなものぐさに回教徒はつとまらんと本気で思いました。ま、それ以前にトンカツくらい好きに食わせてくれよと思うわけですが。

で、これに従ってお祈りを…するかしないかはかなり人によりますが。お酒を嗜むイスラム教徒というのもそう珍しくありませんし、戒律を守る幅はいろいろです。だからといって、きちんと戒律を守っている人たちがそうでない人を責めるとか、そういったふうには見えません。神と向き合うのはあくまで個人である、と。その姿勢、全然関係ない私にとっても有難いです。

困った時は八百万の神々でも仏様でも死んだじいちゃんでも誰でもいいから助けてください的な私は、心からの善意による一神教の勧誘に遭うとどうしていいのかわからなくて困ります。なーんて、そんな可愛らしい反応、誰がしますか。時間の無駄だからよそあたってくれというのを、オブラートに五重くらい包んでお伝えし、さっさと逃げます。

しかし、前にも書きましたが、今もってヨーロッパに来てからこのような目には遭っていません。だいたいこれでうんざりさせられたのはアメリカで、ヨーロッパ人はもっと余裕があって楽そうです。一部過激な人たちもいますし、余裕があるとはいっても細かいところではいろいろあるようですが、少なくとも、道を歩いている時にいきなりとっつかまえられてジーザスがなんたらと説教されるようなことはありません(実際アメリカであったし…)。

そういえば、ローマ法王のインフルエンザは大丈夫なんでしょうか。まあ神の代理人であって神じゃないんだから、そりゃ病気くらいしますよね。代理人どころか神そのものと称された日本の歴代の天皇がさんざん病気してるんですから、別に驚くことはありません。法王猊下はお年もお年ですし、ゆるりと静養なさるのがよろしいのではないかと。信者に祝福を与えたはずが実際はインフルエンザを与えたんじゃ、ジョークのネタにもなりゃしませんし。

投稿者 akiko : 2005年03月08日 06:08

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