« 最近のヨーロッパと日本のサマータイム | メイン | 炊飯用の土鍋を買いました »

2005年05月09日

またデモ

早く近所のプール開かないかな〜というわけで、ござを買いました。買った途端に大雨です。なんで私のやることはこうも裏目裏目に出ますかね。しょうがないので家の中で広げてみましたが、楽しくない…でも、い草の匂いはいいですね。ヨーロッパ人の中には、「え?なんかこれ匂いするの?」とまったくわからない人もいますが。そのでかい鼻は飾りかと突っ込みたくなりますが、まあやめときましょう。

さて、この週末もフランクフルトとミュンヘンで中国・韓国人による対日デモがありました。だから、なんでドイツでやるかね…さっぱりわからん。ナチ礼賛でなければ、そして暴力・破壊行為に及ばなければ、極右だろうが極左だろうがデモの権利が認められるドイツ、もちろん外国人においても例外ではありません。

が、デモをするためには事前に届出が必要で、当日はそれなりの数の警察官が動員されるし、公道をある程度占拠することになります。まったく関係の無い第三国にこれだけの迷惑をかけてやることじゃないでしょう。

だいいち、正しい歴史認識と言うならば、その前に自国の言論統制を何とかしたらどうでしょう。原則として、100%ではないにしろどんな人にも言論の自由が認められる国にいてその恩恵を受けていて、それで自国の矛盾に気がつかないのは盲目もいいところです。同じことの繰り返しになりますが、これに気がつく人も結構いるんです。そういう人とはちゃんと話ができるんだけどなあ。

言論の自由、とニューヨーク世界貿易センタービル跡地に建設予定の「自由の塔」に関するニュース記事(産経新聞)を見て思ったんですが、英語のlibertyとfreedomの使い分けって難しいですね。なんとなく感覚で使い分けはできているような気がしますが、さて説明するとなると難しいものです。言論の自由、および上記の自由の塔は、それぞれ

・言論の自由 = freedom of speech
・自由の塔 = the freedom tower

で、どちらもfreedomです。ひるがえって、「自由の女神」は"the statue of liberty"ですね。英英辞典をひくと、libertyは「何らかの拘束からの解放」という意味合いが強いようです。freedomは、もっと一般的に「自由」のみのような。だから自由の女神はlibertyの方なんですね。なるほどー。

これについては、ブッシュ大統領のアフガンやイラク関係の演説がかなり勉強になります。今年一月にあった彼の演説の一節、

In the long run, there is no justice without freedom, and there can be no human rights without human liberty.
(長い目で見れば、(個人の)自由なしの正義はありえない、そして(イラク国民のフセイン政権からの)解放なしでは人権も存在し得ない)

などを見ると、この2つの単語の違いがかなりわかりやすいですね。演説の全文はCNNにてどうぞ。

投稿者 akiko : 2005年05月09日 21:14

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://aizu.nowhere.co.jp/mt/tkevn244.dir/2467

コメント

コメントしてください




保存しますか?