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2005年10月26日

ドイツに戻り

ドイツに戻ってまいりました。日本に向かった時と同じく、ロンドン・ヒースロー空港経由です。長かった…何が長いって、フランクフルト国際空港からの電車が長いんです。

イギリスの鉄道のひどさはさんざんいろんな人から語られている通りなのですが、何が一番ひどいって、駅に電車が近付いてくるまでどのプラットホームに入ってくるかわからない点だそうです。なので、乗客はパタパタする掲示板(あれなんて言うんですか?とにかく、電光掲示板じゃないやつ)の下でずっと待っており、電車が近付いてきてからようやくホームの番号が表示され、乗客はやっとぞろぞろ動き出すというシステムですね。こんなふうだから、イギリスの電車は遅れに遅れるのが当たり前なのだとか。

で、同じことを飛行機でやるなよイギリス人!と、ヒースロー空港のゲート掲示板(こちらはさすがに電光掲示板)の前でいらいらしていました。離陸予定時間の15分前になってもゲート番号がわからないって、一体どういうことですかー。

結果的に無事飛行機に乗れたから良かったようなものですが。しかし、離陸予定時間の3分前にようやく搭乗案内が始まるって、どんなもんでしょう。もちろん到着は遅れ、私は25kgほどあるスーツケースを引っ張って5kgくらいの手荷物を担いだ状態で、フランクフルト空港を走りましたよ。人間、追い込まれればなんでもできます。

そんなわけで、アパートにたどり着いたのは夜中でした。日本で成田エクスプレスに乗ってから24時間後です。本人はもはや時間の感覚などぶっとんでいるので、夜中だろうが早朝だろうが「人が少なくて良かった」くらいにしか感じないんですけどね。

ところで、長距離移動がだんだん身体にこたえるようになってきたのは、そろそろ歳なのでしょうか。


投稿者 akiko : 21:29 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月18日

「秀吉と城」展

私の実家から徒歩圏内に、 佐賀県立名護屋城博物館があります。ここ10年ほどの間に驚くべきスピードで整備がなされ、私が小学生の頃に犬と走り回っていたころとはだいぶ変わっていてちょっとびっくりです。で、ここの企画展「秀吉と城」に行ってきました。展示の目玉は、復元された秀吉の黄金茶室です。本物は、大坂夏の陣で焼失しています。

釘をいっさい打たない木組み式で、ばらして持ち運び(といっても櫃がいくつも必要なのですが)できるようになっています。今回も、400年前に伏見から運ばれてきたように、京都からこれが運ばれてきました。

茶室は金箔ではなく金ののべ板を惜しみなく使い、また畳のへりから障子紙にいたるまで、凝りに凝った作りです。なのですが、正直なところ、これを実際に目の当たりにすると豪華絢爛を通り越して「趣味悪いな…」というのが第一印象でした。そりゃ千利休が文句言うはずですよ。

いくら派手な安土桃山文化だといっても、あれは派手すぎました。よく化粧の仕方に「引き算のメイク」という表現がありますが、あの黄金茶室は少し「引き算」を覚えたほうがいいのでは。せめて、あの猩猩緋の畳とか真っ赤な障子紙はどうにかならんものかと。金閣寺も同じようにきんきらきんですが、いくら金閣寺でも障子紙はあんなぶっとんだ色じゃありませんもんねえ。

この緋色の使い方はいわゆる南蛮物ですね。織田信長といい豊臣秀吉といい、新し物好きなんですね。権力者だから新し物好きと言われる程度ですみますが、これがそうじゃなかったら立派な「傾き者」です。もっとも、権力者じゃなかったら、あれだけの金を集めることなどできない相談ではありますが。ついでに、猩猩緋の畳の下は正絹が敷いてあるそうです。ただし1ミリも見えません。

秀吉は自分の権力の象徴として黄金茶室を作ったというよりは、関白として天皇を招くのに恥ずかしくないしつらいを用意した、と展示室の説明文にありました。茶の湯そのものを厳しく追求した千利休とは、そもそも目的が違うのですね。しかし、招かれればこの中で茶を飲まなければならないとは、天皇も難儀な商売(商売か?)ですね。

ついでに、肥前名護屋城屏風をよく見てみたところ、約400年前に私の実家敷地に住んでいたのは馬でした。人が住むための家も今とまったく同じ位置にありましたが、何より目立っていたのは馬…まあいいけど。


投稿者 akiko : 23:02 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月10日

時差ぼけ&夏ばて

日本に戻って一週間が過ぎました。実は、深刻な時差ぼけに悩まされています。その上10月だというのに夏ばて…日によってはすごしやすいのですが、暑い日はとにかく暑くて湿度も高くて、もう駄目です。

日本とドイツは7時間の時差があって、日本の24時ごろはドイツの夕方です。したがってまったく眠くならず、無理矢理寝ても2時間ほどで目が覚めます。で、夜が明けたころに眠くなるんですが、ここで寝たらいかんと思ってなんとか頑張って起きていようとします。が、結局は夕方ごろに電池が切れます。

実は時差ぼけが出るのは今回が初めてでして、正直なところどうしたらいいものかよくわかっていません。そこに加えて暑気あたりです。すっかり日本の湿度を忘れていたようで、自分のまわりに空気が存在するのが肌でわかるほどです。ドイツから持ってきたもわもわしたコートは一体どうすれば…ドイツはこれでも少し寒かったくらいなんですが。

それでも、ヨロヨロしながら買い物&観光に出てみました。こんなにゆっくりのんびり歩くのは、ドイツでも滅多にないことです。観光客にまじって唐津市(佐賀県)をうろうろしてきました。実は曳山展示場に入ったのも今回が初めてです。地元の観光地って全然行かないんですよね。

神社に行ったりお城に登ったり、唐津焼の店をはしごしたり、すっかり観光客です。しかし暑い…なぜ他の観光客の皆さんはあんなに元気なのでしょうか。一応地元民のはずの私が一番ばてています。けど、とても楽しかったですよ。住んでいるだけではよく見えないところも見えてきて、なかなか新鮮でしたね。


投稿者 akiko : 21:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月04日

日本です

実はただいま、日本に戻っております。三週間の帰国予定です。

今回は、フランクフルト→ロンドン・ヒースロー→成田と乗り継いできました。ヒースロー空港でどっちからも英語が聞こえてくる楽さに浮かれ、成田でどっちからも日本語が聞こえてくる楽さに浮かれるという状態でした。イギリスで英語、日本で日本語は当たり前なんですがね。移動疲れでしょうか。

都内で用事を済ませた後に羽田へ移動したんですが、羽田空港がずいぶんきれいになっていてびっくりしました。一体いつのまにー。すっかり浦島太郎です。

ドイツからネットで手配していた「学研 大人の科学」も手に入れました。付録はホームプラネタリムです。作者は「メガスター」の開発者の方です。これ、大人気ですね。組み立てるのがとても楽しみです。しかし、組み立てはドイツに戻るまで待たなくては…さすがに組み立て後のホームプラネタリウムセットをかかえての移動は大変そうです。

子供たちにはこういうおもちゃでたくさん遊んでほしいなあ。ま、これは大人に大モテなわけですが。大人買いってやつですか。私もそのひとりですけど。実はこのプラネタリウムセットの他にも大人の科学のバックナンバーを買いました。このコラムでおいおい紹介していきます。私が一番大人買い病にかかっているのかも。

さて、ちょうど時期は食欲の秋!というわけで、しっかり日本の食を満喫していきたいと思います。やや丸くなってドイツに戻ることになるかも…まあたまにはいいですね。


投稿者 akiko : 22:49 | コメント (0)