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2006年01月10日
スコットランド アイラ島編
さて、アイラ島は前述の通り、人口わずか3000人のど田舎というか過疎地というか、そういうところです。その過疎地に、世界中からウィスキーオタクが押しかけてきます。私がアイラ島に渡ったのは年の瀬も年の瀬、12月30日でした。誰もいないだろうと思っていたのですが、ボウモア蒸留所のガイドツアーの時間が迫るにつれ、どこからともなく人が…15人弱になりました。ブリテン島やヨーロッパ大陸からの人が多いのですが、アメリカ人もいます。蒸留所の人にとっては、日本人はもはや珍しくないようです。

このボウモア蒸留所、あまりの太っ腹ぶりに訪問者のこちらがどきどきするツアーになりました。まず、普通バーで出てくる量の1.5倍ほどなみなみと注がれたボウモアを飲みながら、入場料の支払い…2ポンド(400円)。おい!いいのかそれで。しかもこの入場券、売店で一定以上買い物をすれば2ポンドの値引き券に…だだだ大丈夫ですかそんなんで。
胃があたたまったところで、ガイドツアーです。蒸留所のマネージャー(部長?)じきじきにガイドをかって出てくれます。この中に税官吏はいませんねーと密造ネタジョークをとばしながらのツアー開始です。これがややスコットランド訛りの早口英語で、説明を聞き漏らさないために、最初の一杯で少しゆるんだ脳みそをあわてて引き締めました。
で、このツアー、いくら年末休暇で完全操業停止状態にあるとはいえ、ここまで外部の人間に見せていいのか?!とこちらが心配になるほど全部見せて詳しく説明してくれました。フロアモルティングと呼ばれる第一段階の部屋から始まり、ピート(泥炭)を燻す部屋に入れてもらって匂いをかぎ、燻される前のピートを手にとり、モルトと水を合わせるマッシュと呼ばれる機械の中をのぞき、発酵槽をのぞきこみ、4台のポットスティルが鎮座する蒸留室ではなんとスティルの中まで見せてもらって、最後には貯蔵庫です。
1950年代の樽、なんてのがごろごろしている貯蔵庫に、こうも簡単に部外者を招き入れて良いものなのでしょうか。あまつさえ、マネージャーさんは木槌を振り上げ、その中のひとつの樽を開け始めました。
ウィスキーは樽で寝かせているうちに蒸発して少し減り、この減少分のことを「エンジェルスシェア(天使の分け前)」と呼びます。「天使でさえ取り分があるんだ。きみたちが飲んで悪いってこたーない」という一言で、グラスが回り始めました。まごうことなきシングルカスクの樽出し、しかも場所はボウモア蒸留所の貯蔵庫です。ウィスキー飲みにとって、これ以上望めない幸せです。
で、自分のところに回ってきたグラスに口をつけようとしたら、マネージャーさんがすかさず「それ全部飲んじゃってもいいからね。またいくらでも注いであげるから」と…どうも私は、感情がすぐ表に出るようです。
樽出しボウモアをたっぷり堪能(私のところにはグラスが2度きました)した後、バーに移動してとどめの一杯です。約10種類並んだボウモアの中からさあどれを飲む?と言われても、そう簡単には決められません。悩みに悩んだ末、私はこれまで他のウィスキーでも飲んだことがなかったボルドーワイン樽のボウモアにしました。変わり樽シリーズには、他にシェリーワイン樽とポルトワイン樽があります。
で、ボルドーワイン樽のボウモアですが、かなりきつい仕上がりです。きついと言われる種類のウィスキーをストレートで飲む私がきついと感じるので、かなりの破壊力があります。ちょっとだけ加水しよう…と水差しを手にしたのですが、水差しの口が広くて水が入りすぎてしまいました。はっきり言って台無しです。ええ、マネージャーさんにこっぴどく叱られましたとも。他の日本人ウィスキーオタクの皆さん、ボウモア蒸留所で何もしないうちから「水を入れるな!」と叱られたら、それは私のせいです。ごめんなさい。
投稿者 akiko : 2006年01月10日 01:16
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コメント
Akikoさん。初めまして。東京に住んでいる30代のOLです。
ウィスキーが好きで(あまり飲めないのですが、造る工程にロマンを感じて数年前から好きと皆には公言しています)、Google検索で何か面白いサイトないかな~と仕事の合間に観ていたら、Akikoさんのブログに遭遇しました。
スコットランドアイラ島にいらしたのですね。羨ましい~。私も死ぬまでには一度足を運びたいと真剣に思っています。
オレゴンの大学出身で、今はドイツにお住まいとのこと。
私は高校生のころオレゴン州のSherwoodというPortlandから近い田舎にホームステイしていた経験あり(後はCaliforniaに5年ほど留学で住んでいました)なんとなく、親近感が湧き、投稿させてもらいました。(ブログというものに投稿するのは初めてです)。
私は8年ほど前に日本に帰国をして以来、あまり外国に行っていませんでしたので、ブログを拝見していて、あ、また少し外国にも行きたくなってきな~と思うようになりました。私はドイツは(行ったことないのですが)音楽が好きなので、一度は行ってみたい国です。
初めて投稿するのに長くなってしまいましたが、どうぞ、今後も研究等がんばって下さい。また、仕事の合間に(いいのか!)ブログを拝見させてもらいます。また、新しい情報お待ちしています(^^)/ ミニ
投稿者 mini : 2006年02月22日 12:16
先ほど、コメントを書いたものです。コメントというものは掲載されるものなのですね。
すみません、不慣れなので、知りませんでした。出来れば、掲載はしないで下さい。とてもとてもシャイなので。なんとなく、ペンパルのような気持ちで投稿しただけですので。
ご迷惑をお掛けしてすみません。
さ、仕事に戻ります。mini
投稿者 mini : 2006年02月22日 12:18
すみません、手違いでコメント掲載になってしまいました。もしご都合が悪ければ削除いたしますので、その旨お申し付けください。
オレゴンにいらしたんですね!オレゴンの大学で知り合った友人以外ではなかなかオレゴニアン(笑)にめぐりあえないので、とっても新鮮です。
ドイツも是非いらしてください。夏がおすすめです、夏が!(力説)
投稿者 akiko : 2006年03月23日 05:10
Akikoさんへ
はじめまして。ウイスキー好きの25歳です。
この夏(7月終わり頃)に海外旅行を計画していますが、
ウイスキー蒸留所めぐりがしたくて、ネットサーフィンをしていましたらこちらに辿り着きました。
本当はいろんな蒸留所に行ってみたいのですが、旅行日数が限られているので、アイラ島にしぼっていこうと思っています。
ブログをよんていると、行きたい気持ちが増すばかりです。
英語はある程度話せるので、一人海外旅行は問題ないのですが、
アイラ島は交通が不便とのことで、レンタカーを借りなければなりませんが、蒸留所でたくさん試飲をして、みなさん、運転されているのでしょうか。
ちなみに、レンタカーはオートマ・マニュアルだとかご存知ですか?
自転車で移動する人はあまりいないのでしょうか。
変な質問をしてすいません。
投稿者 なお : 2006年05月31日 00:46
こんにちは。
ボウモアはアイラ島でほぼ唯一の町の中にあるので、運転の必要はありません。が、もし他の蒸留所を考えてらっしゃるのであれば、何らかの手段を講じられた方がいいでしょうね。
ラガヴーリンとラフロイグは隣り合っていて、このすぐ前にバス停を見かけました。島をぐるっと回るバスがあるようです。もし余裕があるようでしたら、タクシーを利用されるのもいいと思います。そんなに広い島ではありませんので。
また、ヨーロッパ全般にいえることですが、もし車を借りる場合にオートマ車をご指定でしたら、早めの予約をおすすめします。マニュアル車に比べてかなり数が限られますので。
投稿者 akiko : 2006年06月07日 00:31
