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2008年02月20日

コソヴォ独立宣言

セルビアで、コソヴォが独立を宣言しました。ちょうどこの日曜日に私はミュンヘンに友達を訪ねていたのですが、ミュンヘンのコソヴォ系住民が独立宣言を受けてパレードを始め、土日にまったくニュースを見ていなかった私は一瞬「今サッカーやってたっけ?」と思いましたよ。そのくらいの大騒ぎでした。

独立を宣言したばかりのコソヴォにはまだ国旗すらなく、隣国のアルバニア旗を使っていました。コソヴォに住む人のほとんどはアルバニア人ですからね。たまにドイツ国旗がまじっていたり、はては星条旗があったりしてちょっとびっくりしましたが、これはコソヴォ独立を後押ししてくれたEUと合衆国への感謝をこめてということだそうです。

アルバニア国旗は赤地に黒で双頭の鷲が染め抜かれていますが、双頭の鷲ってハプスブルグ家の紋章ですよね。ハプスブルグ家はバルカン半島にまで影響力を持つほどだったのか、それともただの偶然なのか、ヨーロッパの歴史は複雑に絡み合いすぎていてよくわかりません。

で、私はそのパレードを横目で見つつ何をしていたのかと言いますと……ヒトラーもかつては弁舌を振るったビアホール(当時はビアホールが演説会場だったのです)で、豚の脛をかじっていました。なかなか食べ甲斐がありましたよー。ぱりぱりの皮の裏にコラーゲンがたっぷりで、肉の焼き加減もちょうどよくて、とてもおいしかったです。


投稿者 akiko : 07:46 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月13日

カリフォルニア

学会でカリフォルニアに行ってきました。学会はサンノゼで、その後にベイエリ アを少々回りました。

なんせ例年通り冬の鬱で沈み込んでいた私、これはカリフォルニアの青空で充電
しなければ!と期待して行ったものの、なぜかベイエリアは暴風雨……なぜです
かー。椰子の木なんて、風にあおられて折れそうになってましたよ。

しかしめげずにミュアウッズ国定公園
を歩いてきたのです。サンフランシスコ市街からは、北にかかっているゴー
ルデンゲートブリッジを渡ってすぐです。見てください、この天気の悪さ。(涙)


ミュアウッズは、カリフォルニアレッドウッドの原始林ですね。平均樹齢500歳
以上の背の高い木でできた森です。たった500年でここまで伸びるのかと思う高
さでした。レッドウッドは、世界最長の木なのですね。これが雨の日だったとい
うのもありますが、空気がしっとりとしていて、とても気持ちが良かったです。
下草にはシダ系の植物が多かったり、倒木は苔むしていたりして普段から湿度が
高いようですが、そのわりに山火事に遭って表面が焦げている木が多くて不思議
でした。レッドウッドは樹皮が厚く、多少の火なら耐えるそうです。


原始林とはいうものの、かなり人の手が入っています。遊歩道はこの通り、ばっ
ちり整備されていて、晴れていればハイキングシューズどころかサンダルでいけ
ます。ヨーロッパもそうですが、森は人が征服するものなのですねー。日本の山
に分け入った時に感じる「人ならぬものの領域」という空気はありません。




投稿者 akiko : 13:12 | コメント (0) | トラックバック