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2008年07月07日

経験によるバイアス

「何事も実際に経験してみることが大切」という意見は至極もっともであり、異論を差し挟む余地はありません。 しかしながら、「経験」の重要性の過大な評価が、「机上の空論」とはまた別の弊害をもたらす場合があります。

その例が、自分の過去の経験を以降の他のケースにも無条件にも適用してしまうこと。
例えば、次のような判断をしたことがある人も多いのはないでしょうか。
以前熱を出したときは、病院に行かなくても 2~ 3日で治った。
(→ だから、今回の発熱もたいしたことはない。)
けれども、発熱の原因が前回と同じとは限りません。 同じ原因であったとしても、体調や環境といった要因の変化により重篤な症状への進行する可能性も考慮する必要があるでしょう。 論理的に考えれば、この判断はまったく根拠のない「思い込み」に過ぎないのですが、過去の経験を持ち出すことで、自分に対する「(この場合は、病院に行かないことの) 理由付け」ができてしまうわけです。

経験を蔑ろにしてはいけませんが、これを妄信するのもまた同じくらいに危険です。

担当: 成田 (これも認知バイアスの一種ではなかろうか)

投稿者 beko : 2008年07月07日 13:59 | save to del.icio.us このエントリーを含むはてなブックマーク

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