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2001年04月23日
性犯罪に対する意識について
今日の写真は、CSの建物の向かいで満開になっていた木(名前がわからない・・・)です。キャンパスのあちこちで色々な花が咲いていて、とっても良い香りがしますよ。
さて、運良く(?)自民党総裁選の陰に隠れてこちらではほとんど報道されていませんが、仙台高裁で性的暴行に対するなんとも脱力ものの判決が出ましたね。曰く、
「大内俊身裁判長は判決で、被告が原告の性的自由を侵害したと認めたものの、原告が激しく抵抗してけがをしたり、衣服がひどく破れたりしなかったことをあげ「断固として拒否する態度に出たならば性的関係には至らなかった」と原告にも落ち度があったと認定した。」
誰かこの裁判長に「あんたは安いエロビデオの見すぎ」と判決を下せる人はいないのか・・・と思うくらい、憤りを通り越してだんだん馬鹿馬鹿しくすらなってきますね。
アメリカにも性犯罪は多々あります。しかもその数は日本の比ではありません。が、決定的に違う点は社会の受け皿にあると思います。もし同じ裁判がアメリカで行われた場合、まず上記のような判決は出ないでしょう。男性も女性も、このような場合抵抗などできるわけがないと知っているからです。何よりも、このような判例ができてしまうと、ただでさえ訴訟しにくい土壌をさらに訴訟しにくいものにしてしまって後々のためにならないと思われますが。
何故皆そのような知識があるのかといえば、いろいろな情報が公開(もちろん被害者のプライバシーは守られます)されるからです。社会的な認識が違うから情報が公開されるのか、情報が公開されるから認識が高まるのかなんとも鶏と卵的ではありますが、たとえば、セクシャルハラスメントやレイプに遭わないようにするには/遭ってしまったらどうすればいいかというワークショップがしょっちゅう開かれています。そういう時は声すら出なくなるからホイッスルを持ち歩きなさいとか、とにかく命を最優先することを考えなさいとか、場合によっては、たとえレイプにあったとしても妊娠やSTDを避けられるよう避妊具を持ち歩きなさいとか、もし被害に遭ってしまった場合の連絡先とか、しつこいくらいに言われます。こちらは男性もけして他人事ではないため(ゲイの人にレイプされる可能性がある)か、性的暴行に関する社会の認識はかなり高いように見うけられます。
しかし犯罪件数は一向に減る気配がありませんが。人々の意識の高さが多発する犯罪に支えられているというのはなんとも皮肉な話です。
日本もけして安全な国ではなくなってきた昨今、そろそろ臭いものに蓋をする習慣を見直さなくてはいけないのではないのでしょうか。セカンドレイプ・セカンドハラスメントが怖くて言い出せない人はいっぱいいると思いますよ。まずは社会全体の意識を高めることから・・・って、これが一番時間がかかるんですけどね。
そういえば去年か一昨年くらいにイタリアでも同じような判決が出てかなり顰蹙を買っていましたね・・・。
投稿者 akiko : 2001年04月23日 16:04
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