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2002年04月22日

海外の日本人

フランス映画に興味のない方には申し訳ないのですが、今日の写真は完全に私の趣味です。ビデオ屋の中古セールで「ニキータ」(英語字幕)を見つけて、あまりにも嬉しかったもので。英語の字幕は日本語に比べて長くなるので疲れますが、いいんです。「ニキータ」はフランス語でなくては。他にも、英語字幕の「覇王別姫」は疲れますが、これもやはり北京語でなくては。

英語字幕で映画を観ると、表意文字である漢字の長所を痛感します。アルファベットは字幕に向かない・・・言うなれば、字幕がすべて平仮名になっているようなものですからね。ところで、「ニキータ」に出演しているジャンヌ・モローのような歳のとり方をするのが私の人生の目標だったはずなんですが、現時点でもう何か間違っているような・・・。

さて、既にご存知の方も多いかと思われますが、ベツレヘムに突然現れた日本人旅行者のニュース [1][2][3][4]。へ、平和な人がいたもんだ。世界中の耳目を集めている場所で、恥曝しにも程があります。BBCCNNにて、容赦なくフルネームと写真入りでの報道です。

半年前どころかずっと政情不安定な中東、その中でも最も不安定なパレスチナ自治区にのこのこ出かけていって「知らなかった」で通ると思うなんて、二重に恥ずかしい・・・しかもそれをBBCとCNNの記者相手に喋るあたり、もう救いようがないと思うのですが、ここまでひどくはなくとも救いようのない日本人は結構海外にいるものです。

私がアメリカに来てからしばらくして、隣のワシントン州で日本人留学生2名が誘拐されるという事件もありました。後ろから殴られて拉致、などという種類の誘拐ではなく、知らない人の車に簡単に乗って誘拐されたというのですから弁護の余地がありません。結局すぐに保護されたものの、こういう人たちの尻拭いをやらなければならないなんて、私は外務省の方々に同情しますよ。そりゃ税金使って憂さ晴らしもしたくなるってもんです。

日本で安全がタダだと言われていたのは昔の話で、どんどん治安が悪くなっている上に被害者よりも加害者の人権が優先されがちであり、もちろんアメリカのミーガン法(注参照)のような法律があるわけでもない、となると嫌でも自衛しなくてはならない、つまり危機管理能力があってもおかしくないと思うのですが・・・しかもそれは知らない土地に行けば余計に必要だと思うのですが・・・駄目だ、私には理解できん。


注)ミーガン法。1994年、当時7歳のミーガン・カンカが殺害された。犯人が近所に住む性犯罪常習者であったことがわかり、ミーガンの両親が、知っていれば絶対に娘をひとりで外出させなかった、当局にはそのような情報を地域に公開する義務があると主張したことがきっかけでできた連邦法。性犯罪や子供に対する略奪行為の前歴がある者は住所を当局に届け出るよう義務づけられており、その情報の公開方法は各州に任されている。

投稿者 akiko : 2002年04月22日 16:54

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