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2003年08月25日

ハイデルベルグ

先週末はハイデルベルグに行ってきました。ここは古城跡(写真)とドイツで一番古い大学(ハイデルベルグ大学。1386年設立)のある小さな街です。

週末だったためか、観光客でごった返していました。私もそのうちの一人ですけど。お城に行って大学図書館を見て街をぶらぶらして帰ってきました。

ここの大学には学生牢の跡があります。大学内には治外法権が適用されていた頃、市民の要請で大学が用意したものだそうです。ここに投獄された学生の主な罪状は「パーティで騒ぎすぎた」といったものらしいです。どこの国も学生のやることは大して変わらないなあ・・・と、アメリカンパイ3(American Wedding)のポスターを見ながら思いました。あーこの映画観たい!しかしドイツの映画館も吹き替えばかりなのです。

友達数人と連れ立って行ったのですが、この日も例にもれず暑くて私は「ねー暑いよービール飲もうよビールー」とビールビールうるさかったと思います。そんな私のお守りをしてくれた皆さんありがとうー。そしてハイデルベルグの地ビール(名前忘れました)はとても美味しかったです。

ドイツの鉄道は決して安くはなく、正規料金であればザールブリュッケンからハイデルベルグは片道40ユーロほどするのですが、今回は週末でしかも人数が5人ということもあって、ひとり5ユーロほどで行って帰ってくることができました。こういう割引があるのはいいですね。

投稿者 akiko : 19:05 | コメント (0) | トラックバック

2003年08月18日

アムステルダム続き

先週の続きです。国立美術館の後、そのすぐ近くにあるゴッホ美術館に行きました。ここも時系列に並べてあって、作風がどんどん変わっていくのがよくわかって面白かったです。ただ、いかんせん人が多くてゆっくり見られなかったのが残念でした。

そしてレンブラントの家(写真)です。窓の赤い目隠しと緑のドアがなかなかおしゃれな建物ですね。ここには彼の光の画家ぶりがよくわかる作品の他にもエッチングがたくさんあります。エッチングによる自画像などもあって、おそろしく不器用な私からすればもはや神業の域です。

そろそろ歩き回るのに疲れてきましたが、頑張ってアンネフランクの隠れ家です。ここは有名な回転式本棚から隠れ家に入って見学することができます。アンネが殺風景な部屋をなんとかしようと雑誌の切り抜きなどを貼りまくった壁はそのまま残され、彼女の日記もここに展示されています。日記によく書かれている教会(西教会:Westerkerk)は今もあり、隠れ家の前から見るとこういう感じです。

私が隠れ家内を見学していたのがちょうど夕刻(と言ってもまだ明るいんですが)だったため、ここの鐘が聞こえてきました。60年前にアンネが聞いていたのと同じ鐘の音でしょうか。なんだか不思議な感じがします。ただ一さいは過ぎてゆくんだなあなどとピントのずれたことを思ったり。暑さのあまり頭が煮えていたようです。

アムステルダムは他にもコンセントヘボー(Concertgebouw:交響楽団)市立近代美術館(Stedelijk Museum of Modern Art)、王宮(Koninklijk Paleis)、オランダ海洋博物館(Nederlands Scheepvaart Museum)、飾り窓地区(De Walletjes)、いくつかの教会など見所がたくさんあります。ちなみに、飾り窓地区のことを英語では"red line"と言います。つまり「赤線」ですね。なんてレトロな響き!ついでに、オランダにて「カフェ」と「コーヒーショップ」はまったく違う種類の店なので注意しましょう。前者は喫茶店、後者はいわゆる葉っぱ屋さんです。

そういえば、オランダでは都市部のみならず、乗り換えのために降りた小さな街などでも英語が何の問題もなく通じるので大変楽でした。オランダの英語教育はかなり進んでいるとは聞いていましたが、これは想像以上でした。普段少なからず誰かに頼らなければならない状態なので、なんでもかんでも自分でこなせるのはとても嬉しかったです。

帰りはケルンからライン川に沿って南に行ったところにあるコブレンツ(Koblenz)に立ち寄りました。あまりいろいろ見ている時間はなかったのですが、とても綺麗な街でしたよ。この暑さでライン川の水位はどんどん下がって、そのうち干上がりそうな勢いですが。マクドナルドでチーズバーガーを頼んだら、なぜか2つ貰えました。ケルンでもビール2つでしたし、ライン川沿いでは何か特殊な習慣でもあるんでしょうか。よくわかりません。

実はこの週末、ハイデルベルグ(Heidelberg)に行ってきました。このお話は来週にでも。

投稿者 akiko : 17:38 | コメント (0) | トラックバック

2003年08月13日

アムステルダムに行ってきました

週末からアムステルダム(Amsterdam: オランダの首都)に行ってきました。電車にて。意外と近いものです。一応携帯したパスポートの出番はやはり一度たりともなく、もちろん両替の必要もなく、便利なものです。皆さんニュース等でご存知だとは思いますが、今年のヨーロッパは記録的な猛暑です。アムステルダムも例にもれず・・・そしてここにもエアコンはなく・・・それでも、海が近いせいか風が吹いているだけまだましでした。

行きは電車の乗り換えのために立ち寄ったケルン(Ko"ln(←oはウムラウト): ドイツ)で、600年以上かけて造られた大聖堂(Dom: 1248年着工、1880年完成のゴシック建築)を見てケルシュビールを飲みました。1杯分の値段で2杯くれたのは何故でしょうか。それにしても、休みには昼食からビールを飲む癖がすっかりついています。

オランダといえばレンブラント、フェルメール、ゴッホ!(もっとも、ゴッホは後年フランス滞在が長いわけですが)というわけで、国立美術館(Rihksmuseum)国立ゴッホ美術館(Rijksmuseum Vincent van Gogh)レンブラントの家(Museum Het Rembrandthuis)と美術館巡りをしてきました。今日の写真は国立美術館で、真ん中に下げられているポスターはこの美術館にあるフェルメールの「台所女中」(De Keukenmeid)です。この絵ももちろん素晴らしいんですが、圧巻はレンブラントの「夜警」(Nachtwacht)です。この絵がまさかあんなに大きいとは知りませんでした。

国立美術館は「夜警」の他にも、レンブラント数点、ゴッホ数点、フェルメール数点が展示されていますが、これらは他の画家の作品にまぎれて何気なく飾られています。監視員も部屋にいたりいなかったりしてかなり適当です。その適当さといったら、こちらが心配になるほどです。が、「夜警」だけは他の絵ほどは近づけない距離に低い柵がしつらえてあり、1枚の絵のために1人の監視員がずっと付き添っている警備ぶりです。

というのも、1990年にこの絵に魅せられるあまり酸をかけるという暴挙に出た大うつけがおり、それ以来警備は厳しくなったようです。ちなみにこの時、近くにいた警備員が咄嗟に絵に水をかけたためにダメージはごく表面のニス部分だけで済み、その後学芸員たちの手によって元通りに修復されたんだそうです。と、ミュージアムショップで立ち読みした資料に書いてありました。え?買え?いや、貧乏学生なんで・・・ブツブツ。それにしても、レンブラントに酸をぶっかけたり金閣寺に放火したり、洋の東西や文化の差異を問わず芸術にストーキングする種類の人がいて、しかも行動がさして変わらないものなんだなあというのが私の感想です。

国立美術館は絵が年代順に並べられていて、時代によって画法が変わっていくのが素人目にもわかりやすくて面白かったです。素人目といえば、レンブラントがなぜ光の画家と呼ばれるのか、他の画家の作品を並べて置いてあるとこれも一目瞭然でした。ちなみに、私が国立美術館で一番気に入ったのは、聖書に登場する預言者アンナを描いたとされるレンブラントの絵です。

ここには他にもオランダの歴史に関する展示があり、帆船の縮小模型、鉄砲や軍服、長崎の出島の模型、古伊万里の器などが飾られています。この美術館はとにかく広く、そこそこ早足で回っても3時間かかりました。しかも今回、全展示場が見られたわけではありません。補修工事などの理由で約半分が閉まっていました。閉まっているところも見たかったなー。仏像とか。

・・・長くなりました。ゴッホ美術館、レンブラントの家、そしてアンネフランクの隠れ家(Anne Frank Huis)については来週に。

投稿者 akiko : 05:02 | コメント (0) | トラックバック

2003年08月04日

試験終わりました

試験が全部終わりました。ついでに最近曇ってばかりだった天気も回復しました。いえーい。人間も自然の一部なので、日照時間は大事です。特に人より野生度の高い私などは、太陽が隠れると途端に動きがにぶくなります。しかし夏至を過ぎて少しずつ少しずつ日は短く、街路樹は既に色づき始めています。数ヵ月後にはまた午後3時すぎに日没となるのかと思うと・・・はぁー。

暑さに弱いドイツ人はげんなりしていますが、私をはじめアジア人はぴんぴんしています。ドイツ人の友達が「8月いっぱいはずっとすごく暑いらしいよ」とうんざりした様子でした。「えー。どのくらい暑いの?」と聞いたところ「今日くらい」と言われて、思わず「・・・今日はそんなに暑くないよ」と口走ってしまい、余計にげんなりさせてしまいました。ごめんよー。そりゃ日中の気温は摂氏30度を越えてはいますが、湿度が低いのであまり暑くないのです。

今日の写真は、アパートの近くにある聖母マリア教会です。かなり古いようですが、いつのだろう・・・そして入り口がわからずにまわりをうろうろして戻ってきました。住宅街の中に建っている教会なので、あまりうろうろしすぎて警察でも呼ばれたらシャレになりません。しかも自分ちの近所で。え?コラムのネタになるからいい?勘弁してください。

ここしばらく、試験勉強のために数人で友達の家に入り浸っていました。その友達はイスラム教徒で、勉強の合間にもお祈りを欠かさず、豚肉とアルコールは口にせず、その他の肉もイスラム教の教義に従って屠殺されたものしか食べず、ラマダンの間はもちろん断食をするという敬虔さです。

彼にイスラム教のお祈りカレンダー(こんな訳でいいのか)を見せてもらいましたが、日めくりカレンダーにその日のお祈りの時間が細かく書かれていました。○日の1回めのお祈りは何時から何時の間、というふうに都市別になっていてかなり細かいものでした。彼いわく、お祈りの時間は太陽の位置によって決まるのだそうです。

初めて目の前で見たイスラム教のお祈りはなかなか興味深いものでした。立ったり座ったり横を向いたりといろいろ意味があるのだとは思いますが、まさかお祈りの最中に「何してるの?」と聞くわけにもいかず・・・今度ゆっくり聞いてきます。

投稿者 akiko : 04:56 | コメント (0) | トラックバック