« ベルギー | メイン | スコットランド アイラ島編 »

2006年01月04日

スコットランド スペイサイド編

あけましておめでとうございます。皆様、今年もよろしくお願いいたします。

さて、年末旅行スコットランド編です。以前観たスコットランドBBCで何も言葉として耳に入ってこなかった恐ろしい経験がある私、どきどきしながらグラスゴー・プレストウィック空港にてイギリス入国です。イギリスはEU加盟国ではありますがシェンゲン協定加盟国ではないため、簡単な入国審査があります。

とりあえず、都市部では問題ないということが空港とエディンバラにて明らかになりました。きついスコットランド訛りの人はたまにしかいません。入国審査官の紳士においては、聞き惚れてしまうような美しいクィーンズイングリッシュでした。

しかし、実はこの旅行、目的地はローランドの都市部ではないのです。真の目的地はハイランドとローランドのちょうど境にあたるスペイ川流域のど田舎(スペイサイド地方)と、人口わずか3000人という、これまたど田舎のアイラ島…と言えばそのスジをお好みの方はおわかりでしょうが、要するにスコッチウィスキー旅行なのです。

スコッチウィスキーの歴史は密造から始まります。道路が舗装されている現在でさえ、なかなかたどり着くのは一筋縄でいかないほどの隠れ里に存在するのがスコッチウィスキー蒸留所です。まあそんな所にも、日本人のウィスキー好きは大挙して押しかけるようではあるのですが…日本のオタク恐るべし。スコットランド人もスコットランド人で、「日本の方ですかー。『山崎』(サントリーの看板的シングルモルトウィスキー)は素晴らしいですね」などとさらっと言うので、まるであなどれません。

まずは何をおいてもここ!というわけで、ザ・マッカラン蒸留所です。ええ、閉まっていましたとも。これはこんな時期にのこのこやって来る馬鹿が悪いわけで、これは予想の範囲内です。いいもんね。閉まっているとはいっても、こういう馬鹿のためにか敷地内は出入り自由となっており、ガラスの向こうに見えるポットスティルを眺めてきゃーきゃー喜んで帰ってきました。まあ、好きなアイドルの家を探し当てて、外からちょっと見て喜んでいるようなもんだと思ってください。

スペイサイドにある他の蒸留所もおおむね似たようなもので、年末休業中でした。が、スペイサイド訪問の目的はこれだけではありません。スペイサイドには、シングルモルトウィスキーのストックに定評のあるバーを持つホテルがあります。このバーはとにかく壁という壁がウィスキー、それもシングルモルトで埋め尽くされており、その量はバーに並べてあるだけで300以上とも400以上とも言われます。もちろん同じ瓶は2本ありません。ものの本によると、ここには一杯270ポンド(約54,000円)の逸品もあるとかないとか…部屋代よりはるかに高いべしたー!何かの間違いでそんなのをオーダーしてしまったら、しばらく皿洗いでもさせてもらうしかありません。

壁はご覧の通りの状態で、四面全部埋まっています。ぎゃーポートエレン(既に蒸留が停止された銘柄)がある!しかも何本も!と狂喜乱舞状態の私でしたが、実はこの日、体調が最悪でとてもウィスキーに耐えられる状態ではありませんでした。スペイサイドに来ておいてクレマンダルザス(フランス・アルザス地方のスパークリングワイン。ザールブリュッケンから1時間ほどで産地です)をなめている自分はつくづく阿呆だと思いましたが、どうにもこうにも具合が悪いのでしょうがないです。絶対また来てやるー!今度は夏に。


投稿者 akiko : 2006年01月04日 23:09

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://aizu.nowhere.co.jp/mt/tkevn244.dir/3041

コメント

コメントしてください




保存しますか?