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2007年07月24日

パリが近くなりました。

このたび、ICE・TGVの共同乗り入れが始まって、パリが近くなりました。というわけで、早速乗ってきましたよ。私が乗ったのは、行きも帰りもICEです。帰りのパリ東駅でICEとTGVが並んでいたので、両者の後姿を撮ってきました。

結論から言うと、21世紀になって建設された高速鉄道として、正直これはどうなんだ……と思いました。しかも、ドイツ・フランスというヨーロッパの二大国の肝いりプロジェクトなわけです。いや、私が期待しすぎだったのかもしれないのですが。

まず、始発のザールブリュッケン駅で、出発がいきなり10分遅れました。もう、10分くらいはヨーロッパじゃ遅れたうちに入らないからいいんですけどね。私も慣れたもんです。

ここからパリまでは400kmで、これまでは平均時速100km×4時間だったわけです。これがこのたび、平均時速200km×2時間(正確には1時間50分)になりました。山間や山すそを縫うようにして走る路線ではありません。どちらかといえば、平らなところにまっすぐ線路が敷いてあります。トンネルもほとんどありません。

それにしちゃだいぶ遅くないか……と思われた皆さん、正解です。一応、300km/h超の最高速度が売りなのですが、300km/hを超えて走っているのは正味15分くらいでした。他の時間はひたすら加速と減速で、加速には1時間まるまるかかりました。たしか日本では今月から、ぐねぐねした路線の東海道を、3分で270km/hまで加速する新幹線(N700系)が走ってるんですよね……(遠い目)

ちなみに、この加速の1時間、ゆっさゆっさ揺れます。スピードがのってくると揺れがだいぶおさまりますが、その頃には既に、乗り物酔いをしやすい私は白目むいてのびてます。せめて1時間半、もうちょっと頑張れば1時間20分くらいまで短縮できそうな気がするけどなー。むしろ、できない理由を知りたいくらいです。

実は、加速よりなにより、ヨーロッパの高速鉄道全般において、真っ先に改良してほしい点が他にあるのです。早く回転式の座席を導入してほしいなーと思うのです。


投稿者 akiko : 2007年07月24日 05:47

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