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2001年12月24日

シアトル

週末と合わせてクリスマス休暇を取り、現在シアトルに来ています。ダウンタウンにあるスターバックス一号店を探し出して看板の写真を撮ってきました。一号店のシンボルマークは現在のものと違っていて、やや手が込んでいるように見えます。スターバックス一号店のある通りには市場があり、日本の青果市場と魚市場をそのまま持ってきたような雰囲気でした。この市場はそもそも仲買人の不当な商売のやり方に怒った農業・漁業従事者たちが顧客に直接物を売るために始めたもので、現在でも新鮮な品が廉価で売られていてなかなか良いところでした。

シアトルは年中雨が降っている土地なのですが、こちらに来てから二日間珍しく晴れ渡っています。シアトルは二度目ですが、ここのダウンタウンはやはり坂が多い・・・一日うろうろしてすっかり疲れ果ててしまいました。しかしさすがはカフェとアートの街で、ワイキキ(ハワイ・オアフ島)のABCストア以上の頻度でカフェを見かけます。有名どころだけでもStarbucksSeattle's Best CoffeeTully'sがしのぎを削っています。また、Seattle Art Museumはじめ美術館が複数あり、街にもギャラリーが目立ちます。なかなか良いところですねえ。太平洋のすぐそばにある街なので魚介類が美味しいということも、個人的に大変嬉しいところです。

しかし、あまりにも急な坂が多いためか、まったく車椅子の人を見かけません。車椅子どころか自転車に乗っている人すらいませんし。歩くのもきつい坂や階段だらけの街なので、バリアフリーという観点からはものすごく良くないところですね。アメリカの大学は車椅子の人がひとりでどこへでも行けてどの建物にも入れるようにきちんと整備されているものですが、なかなか街全体となると簡単にはいかないものなのでしょう。しかし、障碍者が非常に生活しやすいといわれるバークレー(カリフォルニア)のような街もあるわけですし、シアトルの行政ももう少しそのあたりを考えても良いのではないかと思います。

とはいえ、アメリカは日本に比べればはるかに車椅子使用者が自立できるようになっていますが。大学など公共機関の建物には必ず車椅子用の入り口があり、段差があるところには必ずスロープがあり、階段があれば必ずエレベーターがあり、ドアには手をかざせばドアが開くセンサーがついており、バスには車椅子用のスペースがかなり広くとられています。そのようなところでは、車椅子を押す人、というのを見かけません。車椅子とそれを押す人、というのはうるわしい光景というよりもその社会のある部分が未熟であることを端的に表す光景なのではないかと思ったりもするのです。

投稿者 akiko : 13:01 | コメント (0) | トラックバック

2001年12月17日

日本語

本日の写真は先週のニューズウィークです。特集は現在世界で一番有名な捕虜、ジョン・ウォーカー氏についてです。ここで説明するまでもなく、彼はアメリカ人のタリバン兵ですね。彼は反逆罪で起訴されるという話ですが、まさか現代アメリカにそんな罪状が存在するとは知りませんでした。大日本帝国の不敬罪を彷彿とさせる罪が自由と民主主義の国に存在するとは・・・世の中、知らないことが多いものですね。

彼はfoot soldier、つまり「歩兵」なわけですが、私の頭にぱっと浮かんだ単語は「足軽」・・・ち、違う。私の日本語力は目に見えておかしな方向へ行っております。先日も、例の紛失した荷物の補償金を実家に支払ってもらうために私の委任状が必要だったのですが、私は何度も見直した末に「吉田明子は吉田○子(←母)に補償金の支払いを委任します」というどうしようもない委任状を作ってしまい、郵便局の方に「日本語が間違っています」と指摘されたばかりです。支払いではなく受け取りですと突っ込まれてしまいました。

せめて日本に帰った時にとんちんかんなことを言わないようにと現在日本語の書籍を読み漁っている最中ですが、あまり功を奏していないのかもしれません。なんせ「歩兵」が「足軽」になってしまうくらいなので。

会津若松市では雪が降ったようですが、こちらは相変わらず雨、雨、雨の天気です。ずっと降っているわけではなく降ったり止んだりしているのですが、たとえそれまで止んでいても雨女の私が外に出るとかなりの高確率でまた降り出すので、もう諦めています。春になればまた乾季に戻るのですが、それはまだまだ先ですしね。

投稿者 akiko : 19:35 | コメント (0) | トラックバック

2001年12月10日

謎の書類たち

本日の写真は、一月上旬までに出さなければならない書類です。これを出すとどうなるのか、または出さないとどうなるのか・・・知りません。どうなるんだべ。そもそも、税金関係だという以外、どういう書類だか詳しいところはちっともわかっていない私。今度オフィスの人に聞きます。

アメリカに来てからというもの、何かにつけて書類書きがあるので面倒くさがりの私には少々辛いところです。書類書きではなくても、何かと紙の受け渡しの多い国ですね。給料は小切手だし、公共料金は請求書が来てから小切手を送り返す形だし。アメリカに一年住むと、それが無理もないことだというのはよくわかりますが。自動引き落としなんて恐ろしくてできません。どんどん他人を信用できなくなるのはどうも良い気分ではありませんが。しょうもないトラブルに遭遇するたびに、仕事なんだからきっちりやれ!と怒鳴りつけたくなるのを辛うじて堪えています。80年代(でしたっけ?)に日本人をエコノミックアニマルと呼んだアメリカ人に私は言いたい。日本人が働きすぎなのではなく、アメリカ人が仕事を真面目にやらなすぎなんですってば。そしてそれは世紀が変わったにもかかわらず変わっていないことのように思えます。

閑話休題。期末試験も終わり、現在冬休み中です。とはいえ、仕事の契約は大学の期末試験も冬休みもまったく関係ないのですが。平日の8時から5時の間で好きなように仕事の時間割を決められるのは有難いのですが、数日の冬休みをとるために他の日に休み分の時間を押し込んで・・・と、それが冬休み最初にやったことです。期末試験最終日の朝に、乗った途端にぶっ壊れた自転車をなんとかなだめて明日からまた仕事に赴かなくては。

週末は、ポートランドにある大きな古本屋パウエルズブックスに行ってきました。本屋(と、酒屋)を手ぶらで出ることがほとんどできない私が、日本語の古本がそれなりにある本屋で何も買わずに出られるはずもなく、色々買い込んでるんるんです。これで当分は楽しめそうです。

投稿者 akiko : 15:54 | コメント (0) | トラックバック

2001年12月03日

12月

早いものでもう12月、今週は期末試験です。今日の写真は、我が家に転がり込んできた筋トレ道具、Bally Total Fitnessのエクササイズホイールです。どうやら腹筋に効く・・・らしいのですが、私はどちらかというと凝り固まった背中ほぐしの方に使えそうです。ご存知のようにアメリカでは肥満がのっぴきならない問題となっており、エクササイズ用に不思議な物が色々と売られています。しかし、使っている人と使っていない人の差があまりにも大きいように見受けられますが・・・依然として、肥満は問題であり続けるようです。

さて、日本では雅子妃が女児を出産なさったということで、久しぶりの明るいニュースですね。皇室典範を見直すきっかけという意味で、男の子でなく女の子の誕生であって大変喜ばしいというか好都合であったと言ったら言い過ぎでしょうか。しかし、日本のほとんどの決まりごとというのは何かしらきっかけでもなければ変えられようとしないので。アメリカの大型紙も興味はもっぱらそこにあるようです。(参考:ニューヨークタイムズ ロサンゼルスタイムズ ワシントンポスト[1][2] 注:NYタイムズでは過去の記事を閲覧するのに登録が必要です。)

私はというと、例のホームレス問題にやや進展が見られました。弁護士がどこからどうやったものか大家の住所を調べ上げ(私たちは電話番号しか知らされていなかったため)、さらにdemand letterの下書きが終わったので目を通してくれという連絡がありました。demand letterというのは字の通り、「あなたは私のクライアントにこれこれこういうことをしましたね。よって以下の金額を損害賠償金として請求します。質問・異論がある場合はあなたの弁護士を通してください」という手紙です。日本で弁護士の世話になったことがないので日本語で何というのかよくわかりませんが。これですんなり払ってくれるかどうかは相手次第ですが。先日久しぶりにダウンタウンへ行き、裁判所が綺麗に飾り付けられているのを見ました。もう、まったく裁判所に見えないんですけどね。こじれた場合はそこへ行く羽目になるのかなー。

その裁判所の前で、空爆反対運動をしている人たちを見かけました。そういうアメリカ人もいるんですよね。たとえ5人に1人いるかいないかくらいの割合とはいえ。

投稿者 akiko : 13:12 | コメント (0) | トラックバック