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2002年03月12日
シャルル=チャールズ?
昨日(日曜日)は学校で徹夜したので更新がずれました。失礼しました。
今日の写真は我が家にあるアメリカの掃除機です。これだけ見た目が仰々しい上に飛び上がるほど音が大きいにもかかわらず、掃除機としての機能はほとんど期待できないという代物です。・・・けちって安物を買ったからか?
さて、アメリカの大学にて一年以上経過し、アメリカ人の英語はよくわからんがインド人と中国人の英語ならわかる!という変な自信がついてきたところです。しかしこれは大変な進歩で、アメリカに来た当初はインド人同士で話している言語を英語だと認識すらできなかったのです。インドの公用語は英語ですが独特のアクセントでしかも何故か皆早口なので、慣れないと本当にわかりません。「何かよくわからないけど彼らの言語」を喋っているのだとずっと思っていたので、同じ調子で自分に話しかけられた時に「いくらなんでも私がインド人に間違えられるのはおかしい」と本気で思ったくらいです。というわけで、まずそれが英語に聞こえるまで三ヶ月かかり、会話ができるようになるまでさらに三ヶ月かかり、という具合でした。
そんな折、CGが専門のアメリカ人の教授に「エルミート補間」(Hermite Interpolation)について質問しようとしたところ、どうしても「エルミート」が通じなくて困りました。他にも色々なところに名前が冠されているこの数学者(注1参照)はそういえばフランス人だったと思い出して「ハーミット」に発音を変えたところ、すんなり通じてめでたしめでたし・・・ということは、英語と他のヨーロッパ系言語の間でよくあります。
Charles Hermiteはフランス語で「シャルル・エルミート」(フランス語でHはサイレントのためこうなる)ですが、英語読みすると「チャールズ・ハーミット」になり、かの大音楽家J.S.Bachはドイツ語でこそ「バッハ」であり、英語で読まれると「バック」になります。靴に定評のあるフランスのメーカーCharles Jordanは「シャルル・ジョルダン」ですが英語読みした途端に「チャールズ・ジョーダン」と、高価な婦人靴のはずがどこぞのバスケットシューズの偽物のように聞こえてしまうから不思議です。
日本語は、英語はじめヨーロッパの言葉とはまったく違う文字を使っている上に表音文字を持っているので、比較的元の音に近い状態でこういう言葉を使うことができます。が、まったく同じことが中国語・韓国語・日本語の間で起きるので注意が必要です。どれも漢字という共通項があるために、シャルル→チャールズのような変化が生じます。たとえば、毛沢東を「もうたくとう」と言ってもまず通じません。この場合、漢字圏以外の人にはもちろん中国語の発音で広まっているため、マォツォトンと発音するか、漢字圏の人相手ならば漢字で書いて見せない限り、日本以外では世界中どこへ行っても通じません。面倒くさい?まあお互いさまです。
注1: シャルル・エルミート。フランスの数学者で、自然対数の底eが超越数であることを証明した他、業績は多岐に渡る。既に証明されていることを知らず、中学生の時に五次方程式の不可解性を証明したと言われる。が、中学を卒業して10年たっても、そもそも「五次方程式の不可解性」とは何かすら私にはわかりません。
投稿者 akiko : 2002年03月12日 18:13
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