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2003年10月13日

菜食主義

最近、写真のバジルペーストにはまっています。アメリカにいた時はあまり好きな味ではなかったのですが、いつのまにか自宅用に買うほどに。何なんでしょうかこの変化は。パスタにこれを載せて、パルマ(イタリア)産のチーズもたっぷり載せて・・・最高です。パルマ産チーズは同じEU内のためか、安価で買えて嬉しいです。

中国人は脚のついたものなら机と椅子以外、空を飛ぶものなら飛行機以外何でも食べると言われ、これは中国人も苦笑いしながら認めるところです。さすがに「熊の掌は右手の方がより高価だって本当?」という私の馬鹿丸出しの質問は「それは古くからあるジョークだって」とあっさり否定されましたが。

さて、そんな文化の影響を少なからず受けている日本人の中に菜食主義者はあまり見かけません。修行中のお坊さんなどは一時的に菜食主義になりますが。そもそも、肉も魚も、あまつさえかつおだしすら駄目だとなると食べられる日本食は一気に減りますしね。

ところが、実は菜食主義はまったく珍しいことではありません。レストランにはたいてい菜食主義者向けメニューがあります。宗教上の理由、健康上の理由、その他動機は人それぞれですが。

敬虔なイスラム教徒やユダヤ教徒など、豚肉以外は食べても良いがそれぞれの教義にのっとった方法で屠殺(たとえば殺す前にお祈りを聞かせるとか)されていないと食べられないという理由で、外国では菜食主義になる以外の選択肢がない人達もいます。ちなみに、ユダヤ教では、魚は死ぬ前にお祈りを聞かせるのが難しいという理由で例外的に食べても良いことになっています(※)。日本人の私にはもはやギャグにしか聞こえませんが、彼らは大真面目です。

他にも、ただの食習慣で菜食主義という人もいます。私の友達の中には、母親が菜食主義のために自然と自分も菜食主義で育ち、生まれてこのかた一度も肉と魚を食べたことがないという人がいます。しかし彼は肉と魚を口にしないだけで、卵や牛乳、チーズはOKという種類の菜食主義です。

余談ですが、菜食主義が進行(というのも変ですけど)すると、ヴィーガン(vegan)と呼ばれる人々になります。肉食をしないばかりでなく、革製品を一切身に着けることすらないという種類の人たちです。馬刺し・レバ刺し・生魚が大好きな私など、彼らにとっては野蛮人もいいところなのでは。どっちが良いとか悪いとかではなく、なんだか友達になるのは難しそうです。

さて、先日上記の菜食主義の友達を含めた数人でパーティをしました。日本式のカレー(※※)を食べたいというリクエストと寿司を食べたいというリクエスト、かつ軽い菜食主義者がいることを考慮した結果、メニューは
・カレー(肉なし)&福神漬
・とんかつ(揚げ物してくれた先輩ありがとう)
・ちらし寿司(肉なし)
となりました。肉を食べられる人は自分でカツカレーにしてくれ、ということです。なかなか好評で良かったです。次があるかどうかまだわかりませんが、あるとしたら次回は何にすれば・・・もう持ちネタがないです。とほほほ。


※ただし、厳密には「うろこのある魚」限定で、イカ・タコ・カニ・エビなどは食べられなかったように記憶しています。
※※日本のカレーはヨーロッパ人にかなり人気です。

投稿者 akiko : 2003年10月13日 16:52

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