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2003年11月24日

不景気です

もうすぐクリスマスですね。クリスマスマルクトもそろそろ始まりそうです。今年もまたグリューワインの季節です。美味しいんですが、湯気のためにアルコールが直接目にくるので、慣れないうちはちょっと飲みにくいです。

アパートの近くにあったスーパーが閉店しました。私がドイツに来てから、ザールブリュッケンで閉店したスーパーは私が知る限りでも2軒めです。ドイツの経済状況はなかなか深刻です。

ドイツの失業率はここ10年ほどずっと10%前後であり、さらにユーロ導入後はユーロ高のために輸出が振るわない状態です。世界有数の工業国(ルール工業地帯、とか中学校で習いますね)にとって、これはかなり大きな打撃です。失業率10%というのもドイツ全土の平均であって、旧東ドイツ圏にいたっては軒並み20%という状態です。

にもかかわらず、なんだか人はのんびりしています。所得の半分以上を税金として納めている人が珍しくない高税率に裏打ちされた社会福祉が整っている安心感からなのですが、「それもいつまで続くかな。どんどん高齢化が進んでるし、自分たちは年金もらえるとはあんまり思ってない」と私と同年代の友達は言います。こういうのは日本だけじゃないんですね。

景気が悪くて失業率が高いとドイツ人は言うんですが、アメリカ人・カナダ人・日本人等の目から見ると「自らビジネスチャンスを捨ててるんだから当然の結果!」というふうに見えます。たとえ観光地であろうと日曜・祝日は店という店が閉まる、とか。平日も昼休みが2時間ある(いつ働いてるんだ?)とか。こういうふうなので、過労死なんて言葉とは無縁で人がのんびりしているわけです。

働きすぎないためにのんびりしているけれど何かと不便な社会と、働きすぎでややぎすぎすしていても便利な社会と、どちらがいいのか私にはわかりません。というか、比べられないような気がしています。

まったく話は変わる上に今週の話でもないんですが、ようやくボーリングフォーコロンバインを見ました。マリリンマンソンが一番常識人に見えるという不思議なドキュメンタリーでした。

投稿者 akiko : 2003年11月24日 18:22

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