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2005年07月12日
ロンドンのテロ

買い物といえば、ヨーロッパはあちこちで夏のセールが始まりました。私も、野菜やらトイレットペーパーやらを買いに行ったはずが、なぜかサンダルと水着とスカートを抱えて帰ってきてます。危険です。で、買ったはいいがこの水着どこで着るんだ…と困っています。勢いで買ったものの、ドイツで着るには太陽の量がやや足りない気が…まあいいや。安かったし。そのうち着ることもあるでしょう。
さて、ご存知のように、先週ロンドンで同時多発テロがありました。犠牲者の皆さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。アルカイーダ系のグループが犯行声明を出したようですが、アルカイーダの皆さん(と書くと、仮面ノリダーの「ショッカーの皆さん」みたいですが…って、相当古いネタですねこれ)は結局のところ何がしたいんでしょうか。
これがバスクやチェチェン、パレスチナに東トルキスタンといったところの過激派活動家であれば、彼らの行為には賛同できないものの、その思いや他に訴え出る手段のない無念さの一端は想像できます。が、アルカイーダは、現在無法地帯のイラクになだれこんで火事場泥棒的に活動している周辺国のテログループと結局同じように見えます。彼らの場合は自分で火もつけているわけですが。おお、そうすると急ぎばたらきの火付け盗賊というやつですね。火盗改メの長谷川平蔵は理想的な男性ですね。
…話がずれました。もしかして私は眠いのか?「鬼平犯科帳」の話は、また日をあらためて。「剣客商売」も悪くないです。我ながらおっさん趣味だとは思いますが。
結局、今回のテロはスコットランドで会議中だったG8をまとめて怒らせ、私のような一般人には「…で、結局何がしたいわけ?」と毛ほども理解されず、こんなことに巻き込まれてしまった被害者のほうはたまったものではありませんよ。最終的に残ったのはイスラム教とイスラム教徒に対するイメージの悪化なわけで、そうやって自分で自分の首締めてどうするんでしょうか。
ニューヨークのテロ直後も、シーク教徒のインド人(ターバンを巻いている人たちです)がイスラム教徒と間違われてリンチをうけ殺害されてしまうという事件がありました。今回も、モスクに火炎瓶か何かが投げ込まれたようです。こういう思慮の足りない仕返し行為は百害あって一利なしです。だからといって、暴力は暴力しか呼ばないとか、武器を捨てて平和的に話し合いを、なーんてことは露ほども思いません。テロ行為には、軍事力でも政治力でも経済力でも使えるものは全部使って対抗すべきです。ただ、方向性を間違うとかえって危険なことになるなあとは思うのです。
投稿者 akiko : 2005年07月12日 06:21