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2005年08月09日
ドイツも日本も総選挙ですね。
ドイツ人が選挙だ選挙だと騒いでいるのを、停滞しきっているドイツ経済が少しでもなんとかなるといいなあとのんびり傍観していたら、日本も9月に総選挙となりました。日本の夏に選挙カーは…きついですね。あれは逆効果部分がかなり大きいと思うんですが、どうなんでしょうか。騒音が刃傷沙汰のきっかけになるご時世、しかも夏です。殺意を覚える人がいたとしても不思議じゃないなあ。
政治と宗教の話題はご法度、なんて言ったの誰ですかー。この2つの話題、しょっちゅう振られるんですけど。日本の政治形態は「議院内閣制による立憲君主制」にあたり、ようやく
立憲君主制=constitutional monarchy
議院内閣制=parliamentary system of government
という表現を覚えました。調べても調べても忘れるんですよね。特に前者。これについては、イギリスを引き合いに出すとヨーロッパ人にはわかりやすいようです。幸い、英語には「英国王は君臨すれども統治せず」(The British sovereign reigns, but does not rule.)という便利な言い回しがあります。ま、あんなスキャンダルまみれでどうしようもない王室と日本の皇室を一緒くたにするなという意見はその通りなんですが、あくまで物のたとえですから。
この程度ですむなら楽なものですが、これで終わることは滅多にありません。これ以上の説明をわかりやすく英語でするのは本当に骨が折れます。第一、日本の「右翼」「左翼」の概念からして世界基準のそれとは大幅に異なっているため、うっかり使うことはできません。かといって、アメリカのようにconservative(保守派)とliberal(革新派)という表現も当たらない気がするのです。
加えて日本の場合、あなたどこの国の政治家ですかーと突っ込みたくなるようなセンセイ方の存在もあります。残念なことに、これを無視して日本の政界の説明をすることはできないのですが、政治家はその思想が右であれ左であれ保守であれ革新であれその国のために働くものという前提を当たり前だと思っている人たちに説明するのは大変です。幽霊の存在を証明しろと言われるに等しい難行です。というわけで、日本の政治家の皆さん、頼むからもっとしっかりしてください。でないと、一庶民が冷や汗をかく羽目になるんですよ。
これに比べれば、日本の宗教の説明ははるかに簡単ですね。政治は魑魅魍魎の世界とはよく言ったものです。八百万の神々について語る方がはるかにわかりやすくて楽ですわー。
来週はちょっと出かける予定があるので、まことに勝手ながら再来週末にまとめて2回ぶんのお出かけレポートをお届けします。皆様よい夏休みをおすごしください。
投稿者 akiko : 2005年08月09日 07:05