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2006年03月08日

国際婦人デー(ミモザの日)

料理中に指先を切って、やや不便な吉田です。皆様いかがおすごしでしょうか。絆創膏を一枚巻いているだけで、かなりキーボードが使いづらくなります。商売道具は大事にしないとー。ちなみに、研ぎすまされた包丁を握っていた上に、何のためらいもなく包丁を引いたので、切ってもまるで痛みを感じませんでした。

さて、3月8日はInternational Women's Dayです。ご存知ない方のために、いくつかサイトを紹介しておきます。

国際連合のサイト(英語)

ウィキペディア

このウィキペディアにあるメアリー・ロビンソン国連人権高等弁務官の言葉がいいですね。「女性が権利の獲得に向けたこれまでの歩みを祝うと同時に、女性被害者は、いまだに跡を絶たないことを想起する日」です。世界規模では後者、日本の女性に限っては前者がまさに必要だと感じます。

日本の女性は、市川房枝や平塚らいてうの婦人参政権運動から始まり、いつの間にか、人生の選択肢という意味においては機会均等どころか男性とは比べ物にならないほどの機会と柔軟性を手にしています。日本に限っては、ウィメンズリブはとうに終わり、次のメンズリブの段階にあるのではないかと思います。いみじくも、「女性解放は男性解放である」と言った社会学者がいましたね。(誰だったっけ…)

日本の場合、江戸時代の庶民(人口の大多数)は完全に共働きだったり、またその共働き家庭をサポートする外食産業はじめいろいろな産業の発展がみられた背景があることや、もっと歴史をさかのぼれば母系社会であったこと、なによりそういった小さな背景の積み重ねの歴史が断絶されることなく続いてきたことなど、そもそも西洋とまったく土壌が違います。

アメリカやヨーロッパのフェミニズムをそのまま日本に持ち込もうとすれば、齟齬が起きるのは当たり前です。しかし、フェミニストは嫌いだと言う女性の側も、自分が今持っている教育の権利や参政権がかつて「当たり前」ではなかった時期があること、そこから今の状態になるまでに多くの先人のたゆまざる努力があったことを失念していると思うのです。私も過激派のフェミニストは嫌いです。が、フェミニストという言葉は、けしてああいう人たちだけをさすわけではないのです。

そんな国際婦人デー直前に、中絶完全禁止法がサウスダコタ州(アメリカ)で通りました。母体に危険がある場合のみを除いて、暴行や近親間妊娠であろうと人工妊娠中絶は完全禁止となる法律です。命は受精の瞬間から命である、かどうかの考え方は人それぞれだと思いますが、この考え方を政府が市民に強要する以上は、その後までちゃんとケアできるんでしょうか。アメリカの社会保障のお粗末さを見る限り、その点かなり不安ですね。


投稿者 akiko : 2006年03月08日 19:19

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