会津伝統的工芸品の1つである、「会津絵ろうそく」。1本1本に菊、牡丹、藤などの季節の草花が色鮮やかに描かれている色鮮やかな会津絵ろうそくの製造工程は、芯づくりにはじまり、蝋かけ、かんなかけ、 手磨き、絵かき、上がけ、芯だし、串ぬき、とすべてが手作業で行なわれています。
1本1本に職人技が感じられる会津絵ろうそくを皆さんに知って頂こうと、このまつりを開催する運びとなりました。
1回目の絵ろうそくまつりがみぞれの降る御薬園で行なわれました。始まって30分が過ぎようとする頃、会場で誘導係りをしていたボランティアスタッフの1人がいつまでも列が途切れないことを不審に思いました。仕事を代わってもらい、入口にたどり着いたスタッフの目の前には入場を待つ傘の列がずらりと並んでいました。入場客の方々は、小さな子供さんからご年輩の方までとても幅広く、皆さんに初回から大好評をいただき、毎年開催する恒例行事となりました。
やわらかく、あたたかい絵ろうそくの光。職人の真心がろうそくに込められ、さらに私たちの心まで明るくやさしく照らします。
第1回目の平成12年の開催時にネーミングを募集し、多数の応募の中から、雪景色の中にゆらめくやわらかな灯火をイメージさせる「ゆきほたる」という作品が選ばれました。
それ以降、「ゆきほたる」というネーミングはサブタイトルとして使われています。
御薬園は「静」の世界、鶴ヶ城は「動」の世界、とそれぞれ異なった楽しみを皆さんに体験して頂けます。
御薬園では、竹筒で心字の池を取り囲み、幽玄・幻想の世界を現出します。
鶴ヶ城では、会津本郷焼の瓦燈や会津塗り燭台で会津絵ろうそくを灯します。
また、出店も数店用意させていただきます。
1本1本手作りで丹精込めて作られた会津絵ろうそくが、会津の宝である御薬園・鶴ヶ城という壮大なスケールのもとで一斉に灯され、その炎の赤々とゆらめく様を心ゆくまでご堪能下さい。
全国各地から多数の観光客が来場される絵ろうそくまつり。私たちと一緒に、絵ろうそくまつりに参加しませんか?ぜひ同じ日同じ時刻に、ろうそくの火を灯し、まち全体をろうそくで飾り、会津の冬の風物詩「会津絵ろうそくまつり」を一緒に盛り上げて行きましょう!
お申込み |
会津まつり協会 / TEL: 0242-23-4141 [email protected] |
会津絵ろうそくの歴史、絵ろうそくの工程などを写真入りのパネルで細かく説明します。これを見たら、会津絵ろうそくのファンになる事間違いなし!
会津若松駅・北出丸通り(西郷頼母邸跡付近)・七日町通り・野口英世青春通り・大町通り・いにしえ夢街道、でもそれぞれ趣向を凝らした絵ろうそくを灯します。
会津絵ろうそくの歴史は古く、今から500年程前の宝徳年間、時の領主芦名盛信公が漆樹の繁殖栽培を奨励し、漆器の製造と共に、その実からは最上級の木ろうを採取し、ろうそくを作らせたことに始まります。本格的に作られるようになったのは、その後で蒲生氏郷公や保科正之公が会津の産業を発展させるため、漆樹の栽培を保護奨励し漆やろうが多く生産されるようになってからです。
江戸時代には、参勤交代の際に献上品として「南天と福寿草(難を転じて福となす)」が描かれた絵ろうそくを献上したところ、時の将軍綱吉公に喜ばれ、会津絵ろうそくは広く世間に知られることになりました。主に神社仏閣への奉納や高級な贈答品として使われるなど上流社会で愛用されました。特に婚礼の際には一対の会津絵ろうそくが灯され、これが『華燭の典』の語源になったとも言われています。また、花のない会津の冬には、仏壇に供える花の代わりに絵ろうそくを飾るようになったといわれています。
店名 | 住所 | 電話番号 |
「小澤ローソク店」 | 会津若松市西栄町6-27 | 0242-27-0652 |
「山形屋本店」 | 会津若松市上町2-34 | 0242-22-5769 |
「ほしばんローソク店」 | 会津若松七日町3-33 | 0242-27-1873 |
「山田商店」 | 会津若松市館馬町11-29 | 0242-26-3480 |
「会津鶴千代」 | 福島県会津若松市館馬町15-1 | 0242-93-8508 |