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2001年11月12日

アメリカの自由と民主主義

ハロウィンの翌日から、街はだんだんクリスマスめいてきています。同居人が小さなクリスマスツリーを買ってきたので、我が家もなんとなくクリスマス風に。ツリーと一緒に写っていますが、ハロウィンのかぼちゃの顔を壁側に向けて感謝祭にも使う(元来は収穫祭なので、かぼちゃやとうもろこしを飾る)というせこいことをしつつ、うちにも年末がやってきております。

さて、アフガニスタンの人々や炭疸菌の被害をいつ受けるか知れない人々はとても年末年始どころではなさそうです。アメリカ全体の世論としては空爆大賛成で、穿った見方をすればアメリカ人以外が何人死のうと何ら問題ではないと思っていそうな雰囲気すらあるものの、少数ながら空爆に異議を唱える人もいるわけです。イギリスに留学中のクリントン前大統領の娘さんが反戦集会に乱入したなど何かと空爆支持者がクローズアップされがちですが、ニューヨークでは芸術家による反戦デモがあったり、カリフォルニア州バークレー市議会では空爆に反対する立場をとるという決定がなされたり、アメリカ人の中にも今回の空爆を良くないことと捉えている人は少なからずいるようです。

そんな中でどうしても許せないと感じたニュースがひとつ。ウエストバージニア州で、アフガニスタンへの空爆に対して異議を唱え反戦クラブを作った高校生が処分を受けた、というものです。彼女は言論の自由を侵害されたとして訴訟を起こした(当たり前だ!)ところ、裁判所からも「学校教育を混乱させてしまう」という理由でそのクラブの発足を禁止されたようです。(朝日新聞より)

自由の国アメリカとはどこの話だと思いませんか?が、自由と民主主義の国アメリカを支えているのは大多数の大変保守的な人々であるという現実がここにあるわけです。アメリカの田舎は恐ろしく保守的だというのは時折耳にしますが、まさかこれほどだとは。民主主義とは平たく言ってしまえば多数決の論理なわけで、それはつまりひとつ間違えばガリレオの教会裁判や中世の魔女狩りを現代に呼び戻しかねない諸刃の剣なのですね。去年の大統領選挙においてもきな臭い出来事が少なからずありましたし、ここのところアメリカは何かと馬脚を露すことが多いなあというのが私の感想です。

上記の判例についても、実は理不尽な行いだと薄々感づいているからそうやって治安維持法もどきの力づくでねじふせようとするんじゃないのか?とすら思います。しかし、一高校生の意見やたったひとつの市議会の意見などなんのその、「すべての国家が団結して立ち向かうべき」(ニューヨークタイムズより)などと勇ましいブッシュ大統領はいったいどこまでいくのでしょう。そしてそのアメリカを全面支援するらしい日本は。

投稿者 akiko : 2001年11月12日 16:40

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