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2005年02月22日

雪です

週末からザールブリュッケンは雪です。起きて、やけに窓から入る光が眩しいので、わーい良い天気だと思ったら積雪でした。がーん。でも雨よりはましかも。

雪が降ると、市から派遣された業者が早いうちに道路の雪かきをします。車道だけではなく、歩道も除雪されるという徹底ぶりです。今回のように週末に雪が降ってもきちんと対処されます。同じように、秋に大変なことになる落ち葉も定期的に清掃されます。

と、まあ雪やら葉っぱやらはいいんですが、なんだかなあという感がどうしても拭えないのが犬の糞と煙草の吸殻の清掃です。前にも書きましたが、ヨーロッパの大半のところでは犬の飼い主に課される税金があり、それは道路に落ちている犬の糞の清掃に使われます。やっぱりなんだかとても本末転倒な気が…それならもっと教育に力入れんかいと思うんですが。

しばらくイギリスにいた友達もまったく同じことを言っていましたね。というか、彼はドイツに遊びに来て「ドイツはあんまりごみ落ちてないね」とか言っていたわけで…一体イギリスはどんなことになっているんでしょうか。彼はイギリスの電車の使えなさや車両内の汚さにはもう慣れたと言っていましたが、私も、もう多少の犬の糞やごみが歩道にあるくらいではびくともしなくなりました。あいかわらず良い気分でないことにかわりはありませんが。サンノゼでは鳥の糞にもあたったし、ってこれは違うか。

アメリカの中でも最も喫煙に関する規制が厳しいカリフォルニア、とはいえ結構外では喫煙している人いましたけどね。というか、基本的に屋根のあるところは全面禁煙なので外でしか喫煙できないんですけど。最近はビーチなども禁煙になったんでしたっけ。先月はそんなカリフォルニアに10日ほどいて、ドイツの税関を通った後の自動ドアから一歩出た瞬間、すっかり忘れていた紫煙の不意打ちにむせました。そういえばアメリカから日本に戻った時も第一印象はこれだったっけかと、なんだか見当違いな方向に懐かしくなりました。

そんなアメリカも、80年代あたりのハリウッド映画を今観ると、スーパーで買い物中に喫煙なんて場面が当たり前に出てきてびっくりします。そういうのを観てびっくりしている自分にもびっくりします。だって80年代ってもうしっかり自分の人生の一部(ちびでしたけど)なわけですし。人の意識は変われば変わるものですね。何が「普通」かとか、そういうのがだんだんわからなくなってきたぞ。

投稿者 akiko : 07:30 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月15日

久しぶりに美容院

またまた久しぶりに美容院へ行ってきました。約半年ぶりでしょうか。あいかわらず友人の通訳つきです。

あまりにも長かったので、「まー15センチくらいばっさりやっちゃってください」と言ったところ、たしかにその通りに短くなったのですが、ご覧の通りぷっつりと切られました。…まあいいけどさ。段カット禁止なんていう校則のある(今でもあるんでしょうか)中学生か、もしくは夫に先立たれて出家した未亡人(平安時代)という趣です。うーんどっちも嫌だ。

普段ドイツ人の髪ばかり触っている美容師さんは、必ず私の髪で苦労するようです。ああそんな小さいクリップひとつじゃ到底まとまりませんよ、というかクリップ壊れますよと言いたいがドイツ語が…ドイツ語が…などと思っているうちに、頭の上が大変なことになっていたりします。ついでに、隣で髪を切っている友達に笑われます。なんであんたの方が早く始まって遅く終わるのーって、余計なお世話じゃ!

美容師さんは静かな人でよかったです。まあそもそもコミュニケーションが成り立たないわけですが、そうじゃなくても静かそうな人でした。隣の友達のところもしーんとしていたし。美容院でべらべらしゃべられると辛いので、これは有難いです。有難いといえば、ドライヤーを使う時間がかなり短縮されました。まあこれだけ切れば当然ですけど。

かなり長くなっていたので、実は切る前に髪を寄付しようかと考えていたのですが、それには長さがさすがに足りませんでした。病気などで頭髪を失った子供にかつらを提供する団体がいくつかあって、常に髪の寄付を募っています。染髪・パーマなどの施術をしていない30センチ以上の髪、などの条件がありますが、30センチまとめて切るのってかなりの長さが必要ですよね。まあ、これから長い髪をまとめて切る予定の方はご一考を。

投稿者 akiko : 06:07 | コメント (1) | トラックバック

2005年02月08日

蛙グミ

今週は、弊社社長夫妻がヨーロッパ出張の締めくくりにザールブリュッケンに立ち寄りました。で、なぜか私に蛙のグミを買ってくれた社長…えーと、私は何より蛙が苦手で、置物の蛙に触ることもできないくらいなんですが。しかもこのグミ、ご覧の通りなんとも形容しがたい蛙です。

とりあえず掌に載せるところまで頑張ってみましたが、まだ口には入れられません。だって蛙…しかも鞄の中に入れておいたらグミ同士くっついてしまい、中学校の理科の教科書に載っていた「カエルの繁殖」写真(カラー)のようになってしまいました。ぎゃー。なんだか夢でうなされそうです。

ドイツはどうもグミ好きな人が多いらしく、いろんなグミが売られています。どう見てもミミズにしか見えないグミとか、絶対に自然界には存在しないと思われる色のついたグミとか、いろいろあります。あんたたちは普段着色料がどうとか有機栽培がこうとかうるさいはずじゃなかったんか!と思うほど、グミ売り場だけはとんでもない色が溢れてアメリカの匂いがしています。

他にドイツのお菓子といえば、名前は忘れましたが、やや細長いドーム型で表面がチョコレートでコーティングされているものがあります。この名前、何度聞いても忘れるんですよね。中はパイ生地か何かかと思って思い切りかぶりついたところ、中身は奥歯から脳天に突き抜けるほど甘いクリームがみっしり詰まっているのみでびっくりしました。私だけじゃなく、これを予備知識なしでいきなり食べる人はたいていびっくりしているような気がします。甘いものがあまり好きでない私は、ひとつ食べ終わるころにはもう疲れ果てていました。甘いものって疲れをとるんじゃなかったんかい…。

ドイツのお菓子といえばバームクーヘンと思ったそこのあなた!私はこれまで2年ちょっとのドイツ生活の中で、一度たりともバームクーヘンを目にしたことはありません。単語をドイツ人の口から聞いたことすらありません。どこにあるんだバームクーヘン。数100mおきにあるコンビニすべてにバームクーヘンの置いてある日本の方がよっぽどバームクーヘンの国に見えます。バームクーヘンは、おそらくドイツのどこか一地方の名産だと思われます。が、どこかはよくわからん…。

と、こういうことを書きながらパリで食べた抹茶エクレアは美味しかったなーとか思っている私、相当な保守的さ加減です。よく外国暮らしが続くもんだと自分でも思います。それにしてもあの抹茶エクレア、あのためだけにパリに行くのもいいなあ。パリにはブックオフもジュンク堂もあるし。

いきなり話は変わりますが、女友達がLOVERSを観てすっかり金城武のファンになった模様です。ふふふふー金城武いいでしょー私なんて彼がウォンカーワァイの映画に出ているころから知ってるんだぞと、無意味な自慢をしています。ああ人間が小さい…。観に行きたいのですが、こちらの映画はまず吹き替えなんですよね。うーん、あの声が聞けないんじゃなー。なんで吹き替えばっかりなんでしょ。字幕読むのが面倒くさいのか?

投稿者 akiko : 06:22 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月01日

まだまだ続くアメリカ話

中尊寺ゆつ子死去…がーん。

気を取り直して、そろそろしつこいアメリカ話の続きです。さすがにアメリカを出る時くらいすんなり出してくれるんだろうと思いきや、これが一筋縄ではいきませんでした。いったい私が何をしたとー!

シカゴ経由からダラス経由フランクフルト行きになった経過は前回お伝えしました。で、朝の5時半に空港に行ってさてチェックインしようとしてみたところ、サンノゼ-ダラスはチェックインできるものの、ダラス-フランクフルトはチェックインできない…受付の女性がドイツ語を読めないというそれだけの理由です。ぐぁー!私の外国人登録証(ドイツ)を読めようが読めまいが、そんなことはどうでもええわい!

あまつさえ、「こういうのは英語も併記してくれないと困るわーまったく読めやしないじゃないの」ときたもんです。で、ついつい

「いやーそれはお門違いじゃないですかね。それはドイツの外国人登録証であって、その真贋の判定および私をドイツに入れるかどうかはドイツ政府の問題で、あなたがたには一切関係ないでしょう。万一入国拒否されても、送り返される先は日本であってアメリカじゃありませんからご心配にはおよびませんよ。だいいちあなた、それがドイツ語だからまだいいようなものの、フィン語とかネパール語とかだったらどうするつもりだったんですか?」

と余計なことを…なんだかこれで決定的にチェックインできなくなったような気がします。でも、アメリカとかで黙ってるとただの馬鹿だと思われるって言うじゃないかー。実際そうだし。かといって、説明しすぎると今度はかえって疑われるって、じゃあ一体どうしろと。

そんなこんなで、結局ダラスから先はチェックインできないまま、サンノゼ-ダラス間のみのチケットを持ってゲートに向かうことになりました。で、今度はどうやら私、システムによって任意に選ばれた(ほんとか?)らしく、大変丁寧なボディーチェックを受けるはめになりました。もう煮るなり焼くなり好きにしてください…まあこのへんはさすがハラスメントに敏感なアメリカ、気遣いがゆきとどいていて不愉快な思いをすることはありませんでした。

で、ダラスです。とりあえず手近なカウンターに行ってみたところ、あっさりチェックインできるじゃないですか!一体あのサンノゼの騒ぎはなんだったんだ…実はかくかくしかじかで…と説明したところ、逆に驚かれて私は開いた口がふさがりません。えーそんなことあるの?って、それはこっちの台詞ですから。あんたら同じ組織に属してるんじゃないんかい。頼むから、ただの気分で仕事するなよーサンノゼの人。

そんなこんなでI-94(米国入国証)も出したし、いくらなんでももう何もないはずと思っていたら、出国の際にも指紋とりまーすと言われました。し、知らんかった。入国時だけだと思ってましたよ。というわけで、指紋と顔写真を提供してレシートを貰いました(写真)。まさか指紋をとられて領収書をもらうなんてことが人生に起こるとは。

いえ、普通の人が観光で行く分にはこんなに余計な苦労はしなくていいと思います。私のように、目的が観光ではない(学会発表のため)上、旅行の履歴がほとんど見られない(EU内でどれだけ移動しても記録に残らない)かわりにどこに行っても住み着いているという変なパスポートを持っているといろいろ苦労するのかも…さらに必要ない時にやたらと口が達者だとか。もしかしたら単に運が悪かっただけかもしれませんけどね。しかし、かりにも日本のパスポートなんですけどね。ロシア人の同僚は入国以前にビザ取得の段階でものすごい苦労があったというし、これでもまだいい方なのかも。

投稿者 akiko : 07:42 | コメント (0) | トラックバック